目元から頬にかけて散らばるような茶色のそばかす。子供の頃からある方や、大人になってから気になってきたという方もいます。
「シミとは違うから仕方がない」と諦めてしまっていませんか?
そばかすにも対策法があります。まずはそばかすがどのようにしてできるのか、シミとの違いや原因を知り、対策法や美白化粧品の効果についても理解していきましょう。
ぜひお手入れの参考にしてください。
目次
シミなの?そばかすっていったい何なの?
そばかすというのは通称で、正式な名称は雀卵斑(じゃくらんはん)です。
通常のシミより斑点が小さく、目元~鼻の周り~頬にかけて多く現れ、顔以外の肌にも発生します。春から夏にかけてそばかすの色はより濃くなります。
そばかすはこうしてできる
呼吸で体内に取り込んだ酸素の一部が活性酸素になり、これが細胞の酸化、老化を引き起こすことはご存知かと思いますが、そばかすができる発端はこの活性酸素にあります。
活性酸素による刺激で肌のメラノサイトが活性化し、肌の保護機能としてメラニン色素が増加します。
この黒色の色素が肌内部に沈着しそばかすとなっているのです。
シミもそばかすも、メラニンの増加が原因であるのは同じですが、そばかすには遺伝が影響し、シミの場合には加齢や炎症、ホルモンバランスの乱れなど後天的なものが主原因となっています。
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そばかすができる原因
両親の色白の体質が遺伝することによって、子供もそばかすができやすい肌質になる、と言われます。
子供にできるそばかすの原因のほとんどは、この遺伝によるものと考えてよいでしょう。思春期が終わる頃に自然に消えていくことがあります。
先天性のものだけでなく、後天的なそばかすもあります。大人になってからできたそばかすは、年齢を重ねるごとに目立ってくる傾向があります。
後天的なそばかすができる原因は、主に「紫外線」です。そのほかにも、いくつかの生活習慣がそばかすの原因として挙げられます。
間違った洗顔やスキンケア、肌に合わない化粧品の使用によって摩擦や刺激が強くなり、そばかすの元であるメラニンが作られてしまうのです。
過度のピーリングで肌を傷つけたり、ストレスの蓄積、睡眠不足もそばかすを増やします。
ビタミン・ミネラル不足により肌の保護機能が低下して、紫外線ダメージを受けやすくなる可能性があります。
そばかすを消す方法ってある?
そばかす対策はシミ対策にもつながります。美肌のため生活を見直してみましょう。
まずは紫外線対策
紫外線対策は日差しの強い夏、それも外出のときだけというのは誤りです。
紫外線量は3月頃から既に増加し始め、12月や1月でも紫外線がないわけではありません。
窓ガラスを通り抜け、日陰でも空気中に紫外線が反射しています。
そばかすが気になる場合には、冬でも屋内でも肌を無防備な状態にせず、日焼け止めや紫外線対策できる化粧品を利用しましょう。
こまめに日焼け止めを塗り直し、なかでも高さのある鼻や頬、おでこに重点的に塗ります。
日傘のUV加工は3年程度が消費期限なのでUV加工スプレーを利用してみてください。目からの刺激を防ぐためのサングラスも有効です。
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食事でそばかす対策
そばかすの主原因は紫外線ですから、メラニン生成の抑制に欠かせないビタミンCを積極的に摂るようにします。
キウィやレモン、イチゴ、ブロッコリー、ピーマン、じゃがいもなどに含まれます。
活性酸素の発生を予防し肌の新陳代謝を促すため、抗酸化作用があるビタミンEやポリフェノールで対策します。
ナッツやアボカド、カボチャやウナギ、赤ワイン、カカオがおすすめです。
いわしや牛肉、ほうれん草などに含まれるコエンザイムQ10も効果があります。
あくまで補助的なものですが、サプリメントでこれらの栄養を取るのも良いでしょう。ただし、偏ることなく栄養バランスを心がけることが肝心です。
生活習慣の改善
以前は22時~2時が肌のゴールデンタイムと言われてきましたが、同じ時間に眠ることが難しい場合、入眠後3~4時間がゴールデンタイムとする考え方があります。
そばかす対策としても、この時間帯に深い睡眠をとることを重視します。
適度な運動で血流などのめぐりが良くなることや、ストレス解消、深い睡眠につながることもそばかす改善に役立つと言えます。
ウォーキングやヨガなど、無理のない運動から始めてみてください。
洗顔で肌への刺激を増やしてしまっていませんか?クレンジングや洗顔料は商品ごとの適量を確認し、ぬるま湯を使って、指の腹で優しくなじませます。
時間をかけすぎることなく、かつ流し残しがないようにしましょう。柔らかいタオルでこすらずに水分を拭き取ったら、すぐに保湿します。
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美白化粧品はそばかすにも効果あるの?
上記のような対策はそばかすを予防するものであり、できてしまったそばかすを改善するには皮膚科で治療を受けるか、スキンケアやメイクで対応する必要があります。
レーザー治療
細かく散っているそばかすに対しひとつひとつレーザー照射するのは大変です。そばかすに用いる場合には、IPL光治療や薄いシミに用いるアキュティップなどが適用されます。
レーザー治療は後天的なそばかすには有効ですが、遺伝によるそばかすの改善は難しくなります。
またレーザー治療後は肌が敏感になっているため、しっかりした紫外線対策が必要です。
美白成分での治療
美容皮膚科でレーザー治療と合わせて処方されるのが、強力な美白成分であるトレチノインやハイドロキノンです。
トレチノインには肌代謝を促進してメラニンを排出させる働きがありますが、肌への刺激が強いのが特徴です。
一般的に、そばかすにはハイドロキノンが向いていると言われます。日本の化粧品では2%までの配合が許可されていて、この程度であれば顔全体に塗布しても大丈夫とされています。
自宅で美白化粧品を使う
市販の化粧品にもハイドロキノン配合のものがあります。
そのほか、ビタミンC、アルブチン、エラグ酸、プラセンタエキス、トラネキサム酸、ビタミンC誘導体など、シミや肝斑に効果があるとされる成分は、そばかす改善にも役立ちます。
成分ごとに働きが違うので、いくつか気になる成分を比較して自分の悩みに合ったものを選ぶようにしましょう。
- 活性酸素などの刺激でメラニンが発生しそばかすになる
- 先天的そばかすは肌質の遺伝が一因
- 紫外線や生活習慣によってもそばかすが発生する
- 一年を通し屋内でも紫外線対策を
- 食事や睡眠のとり方、洗顔法などの習慣で対策
