美白成分、4MSK(4‐メトキシサリチル酸カリウム塩)


4MSK(よんえむえすけい)という美容成分を知っていますか?

4MSKは「第3の美白成分」ともいわれ注目されている成分で、これまでの美白成分では効果がなかった頑固なシミにも効果が期待されています。


4MSKの美白効果について、詳しく見てみましょう。


4MSK(4‐メトキシサリチル酸カリウム塩)とは?


4MSKは資生堂が開発した美白成分です。2003年に厚生労働省から医薬部外品として認可され、2007年に配合化粧品が「HAKU」シリーズの1つとして発売されました。

4MSKは資生堂が特許を取っているので他のメーカーの化粧品には配合されていません。


HAKUシリーズは発売以来7年連続美白美容液売上げ第1位で、累計約950万本(2012年11月現在)を販売した人気商品です。

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4MSKってどんな成分?

4MSKとは具体的にはどんな成分なのでしょうか?

実は、特許成分ということもあってか資生堂は4MSKについて詳しい作用メカニズムなどは語らず、情報はたいへん少ないのが実状です。

資生堂では、4MSKについて次のように説明しています。

    ・4MSKはサリチル酸の誘導体で、4-メトキシサリチル酸カリウム塩の略称

    ・4MSKは酵素チロシナーゼの活性を抑え、メラニン生成を抑制する

    ・4MSKはシミの部分で生じている慢性的な角化プロセスの乱れ(慢性角化エラー)に作用して、溜まったメラニンを排出する効果を持つ

この説明から分かる4MSKの効果は、次のようなことです。

角質を柔らかくし、剥離をうながす

「サリチル酸誘導体」というのが難しいですが、サリチル酸という名前は聞き覚えがありませんか?

そう、ピーリング剤に配合されている成分です。


サリチル酸は強い酸で、角質を柔らかくし剥離をうながすほか、抗菌・殺菌作用があります。

誘導体とは成分の性質を大きく変えないで、目的に合うように改変された化合物のことです。


4MSKとサリチル酸は、いわばビタミンC誘導体とビタミンCのような関係なのでしょう。

サリチル酸は刺激の強い物質ですが、それを改良した物質は医薬品や化粧品に使われているので、4MSKもその1つと考えられます。

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メラニンの生成をおさえる

「酵素チロシナーゼの活性を抑え、メラニン生成を抑制する」という説明は、美白化粧品ではおなじみのものですね。

ビタミンC誘導体、ハイドロキノン、トラネキサム酸などはすべてこの作用があります。


メラニンが作られるのを防ぎ、美白に導く効果があります。

ターンオーバーの乱れを正常化する

4MSKのユニークな点は、最後の「慢性角化エラー」に作用して溜まったメラニン色素を排出する、という点にあります。

「慢性角化エラー」というのは資生堂のシミ研究所の造語です。


シミ部分の皮膚はメラニン色素が多いだけではなく、慢性的に角化(=ターンオーバー)のプロセスが乱れてしまっています。

シミ部分のメラニン色素を排除することで、顔全体を若々しく保つことができます。


4MSKの美白効果の説得力は?


美白化粧品にある程度の美白効果を実感できるものの、それでも不満な点は「シミがなくならない」ということです。

4MSKはこの不満に応えてくれる美容成分なのでしょうか。

シミの原因は「慢性角化エラー」

日焼けした肌が徐々に白さを取り戻していくのは、ターンオーバーでメラニンが排出されるためです。

しかし同じメラニンでも、シミは何年も居座るように見えるのは、以下のような理由のためです。

1.シミの部分はターンオーバーが乱れており、メラニンが排出されにくい。

2.シミの部分は肌の健康が損なわれているので、紫外線を浴びなくてもどんどんメラニンが生産されている。



この2つの症状は、どちらも「角化エラー」という言葉で説明がつきます。

表皮が角質になるプロセス(=角化)にエラーが起きるのは、シミの部分の表皮がダメージをうけて健康な状態ではないからです。


またシミの部分では軽い炎症が生じていて、その刺激がメラニンの生産を誘発しています。

4MSKが角化エラーを正常にすることで、メラニンの排出だけでなく再生産もしずめる効果が期待できます。


資生堂は「慢性角化エラーに作用して溜まったメラニンを排出する」という表現をしていますが、「エラーに作用する」というのはエラーを正常にするという意味でしょう。

消えないシミの頑固さは、メラニンが排出されないからではなく、メラニンの再生産が止まらないためです。


4MSKが角化エラーに作用して正常化を助けるとしたら大いに美白効果を期待できる成分だと言えます。

もちろん肌の健康、ターンオーバーの正常化は4MSKに任しておけばいい訳ではなく、乾燥対策や紫外線対策などの正しいスキンケアが大切です。


間違った洗顔で肌に刺激を与えるだけでも過敏になっているシミの部分のメラニン再生産は止まらなくなります。

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4MSKにはニキビ予防効果もある?

4MSKには殺菌・抗菌効果があり、皮膚を柔らかくして角栓を防ぐというニキビ予防効果があります。

サリチル酸はプロアクティブなどのニキビケア商品に使われている成分なので4MSKにもその効果は期待できます。


しかし4MSKの主なターゲットはあくまでシミなので、ニキビ予防はその余徳という所でしょう。

4MSKを配合した資生堂の製品には次のようなものがあります。

    ・HAKU メラノフォーカス3D 30g (薬用美白美容液)
    価格:6,048円

    ・HAKU メラノフォーカス CR45 (薬用美白美容液)
    価格:10,790円

さすが資生堂というべきか、かなり高額な商品ですが「トライアセット」があるので試してみることもできます。

    ・「HAKUトライアルセットW+」 価格:1,080円

    [セット内容]
    ・アクティブメラノリリーサー  薬用美白化粧水 30mL
    ・メラノフォーカス3D   薬用美白美容液 5g
    ・インナーメラノディフェンサー  薬用美白乳液  20mL

4MSKは資生堂化粧品だけに含まれる美白成分ですので、気になる方はぜひ試してみてください。


<4MSK(4‐メトキシサリチル酸カリウム塩)とは?まとめ>

  • 4MSKは資生堂が開発して厚生労働省が認可した美白成分
  • 4MSKは角質をやわらかくして剥離をうながすサリチル酸誘導体の1つ
  • チロシナーゼの活性を抑えてメラニンの生成を抑制する
  • シミの部分の慢性角化エラーに作用して溜まったメラニンを排出する
  • ニキビの予防効果が期待できる