アスタキサンチンは、エイジングケア関連の化粧品に多く配合されている、美容成分の一つです。
最近はスキンケア商品などで話題にもなっているので、「聞いたことはあるけど、具体的にどんな成分なのかは知らない」という人も多いと思います。
こちらではアスタキサンチンで得られる効果や、アスタキサンチンが配合されたおすすめの化粧品について、詳しくご紹介していきます。
目次
「アスタキサンチン」ってどんな成分?
アスタキサンチンの魅力は、何といっても美容効果の高さです。
たとえばアスタキサンチンはβカロテンの約5倍、ビタミンEの約1000倍、ビタミンCの約6,000倍ものエイジング効果を得られると言われています。
また食品由来の成分のため、日常的に摂取することも比較的簡単で、体への副作用も特に無いのも嬉しいポイントです。
ではここで、アスタキサンチンとは一体どんなものなのか、また詳しい美容効果などについて説明いたします。
アスタキサンチンとは
アスタキサンチンとは、トマトのリコピンや人参のβカロテンなどと同じカロテノイドの仲間で、鮭、いくら、えび、かになどに多く含まれる赤い天然色素のことです。
なかでも断トツで、アスタキサンチンを多く含んでいるのは鮭です。
サーモンピンクと言われるほど鮮やかなピンク色が特徴的な魚ですが、実は元々は白身魚です。
鮭は産卵などに伴い、激しい川の流れに逆らうように上流へ向かって泳いでいくことで有名ですが、その過酷な状況を乗り切るためにオキアミなどを摂取して、アスタキサンチンを筋肉に蓄積させます。
アスタキサンチンを蓄えれば蓄えるほど身が赤くなっていき、皆さんがよく見るサーモンピンクに変わっていくのです。
そして産卵時にはそのアスタキサンチンが浅瀬に産み付けられた卵へも引き継がれます。
鮮やかな赤色の卵(=いくら)は、強い紫外線のダメージから身を守るための色だったんですね。
そしてこのアスタキサンチンは、私たち人間の美容や健康にも非常に役立つというわけです。
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アスタキサンチンの美容効果は?
アスタキサンチンの特徴として、まず抗酸化作用が高いことが挙げられます。
人間が紫外線を浴びることで発生する「活性酸素」は、しわ・たるみなどさまざまな肌トラブルの原因になります。
しかしアスタキサンチンの強い抗酸化力は、活性酸素によるダメージを除去するため、肌荒れ予防や美肌効果が期待できます。
また、メラニン色素の沈着も抑えてくれるので美白効果も高く、肌のくすみを防いでくれるのも嬉しいですね。
アスタキサンチンの働きはこれだけではありません。
アスタキサンチンは肌の奥まで浸透して、肌のハリを作っているコラーゲンを守る役目も果たしてくれます。
コラーゲンが保たれることで、ハリのある肌を維持でき、肌ツヤも良く、キメの細かい状態をキープできます。
美容以外にも!アスタキサンチンの健康効果
さまざまな美容効果を期待できるアスタキサンチンですが、なんと健康への効果もあるんです。
現代は、仕事でも家でもパソコンやスマホを毎日のように使う人がほとんどで、眼精疲労を起こす人が多い傾向にあります。
これは目の筋肉が疲れ、ピントが合いづらくなる症状ですが、アスタキサンチンはその機能を回復させる効果があります。
また、アスタキサンチンは悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを増やす働きや、動脈硬化の予防にもなるなど、多くの健康に関する効果が期待されています。
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アスタキサンチン配合の化粧品、選び方のポイントは?
アスタキサンチンが配合された化粧品は数多く販売されており、どれが良いのか選ぶのはなかなか難しいですよね。
エイジングケア効果の高いアスタキサンチン配合の化粧品を選ぶには、いくつかのポイントがあります。
ここで詳しくご説明しましょう。
ポイント1:化粧水よりも美容液がオススメ
アスタキサンチンは油性の成分であり、水に溶けにくい性質のため、化粧水とはあまり相性が良くありません。
その点、美容液は成分を濃縮配合して作られていることもあり、高い効果が期待できます。
アスタキサンチン配合の基礎化粧品を単体で取り入れるなら、美容液が良いでしょう。
スキンケア商品をアスタキサンチン配合のもので、ライン使いするのもおすすめです。
ポイント2:肌に浸透しやすい形になっている
アスタキサンチンは成分そのものの分子が大きいため、そのままでは肌に浸透しにくいというデメリットがあります。
化粧品を選ぶ際には、ナノ化や低分子化されているものを選ぶようにしましょう。
分子が小さく加工されていることで、肌細胞に浸透・吸収しやすくなり、美容効果が高くなります。
ポイント3:保湿成分が配合されている
アスタキサンチンをせっかく肌に吸収させても、乾燥などにより皮膚から逃げ出してしまっては何の意味もありません。
そのためアスタキサンチンをしっかり閉じ込めてくれる、保湿成分も一緒に入っている化粧品を選ぶのがおすすめです。
ヒアルロン酸やセラミド、コラーゲンなどが配合されていると、肌に浸透させたアスタキサンチン成分をしっかり閉じ込めてくれます。
<関連記事>:リノール酸の美白効果と摂取する場合の注意点
アスタキサンチン配合の化粧品、オススメランキング!
ではここで、アスタキサンチン配合の化粧品のなかでもおすすめの商品をご紹介しましょう。
なかなか自分で選ぶのが難しいと感じている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
1位:アスタリフト(富士フィルム)
富士フィルムの「アスタリフト」は、独自のナノテクノロジーを駆使してアスタキサンチンをナノ化し、肌への浸透力を高めた化粧品シリーズです。
水溶性・浸透性・ピココラーゲンを配合しており、アスタキサンチンとともに肌のハリ感を実現させてくれます。
また高濃度のセラミドも配合されているので、保湿効果も高く、アスタキサンチンの美容効果を存分に感じさせてくれる化粧品といえるでしょう。
先行美容液から化粧水、美容液、クリームまで中身がほんのり赤みがかっており、アスタキサンチンが高濃度に配合されていることを実感できます。
肌との相性を確認したいなら、ライン使いが出来る5日間分のお試しセット(1,000円)がオススメです。
効果を実感できれば、お得な定期購入もありますよ。
<参考サイト>:アスタリフト(公式)
2位:DHCアスタキサンチンジェル
こちらの化粧品は、ヘマトコッカス藻から抽出した高品質なアスタキサンチンを配合しているのが魅力です。
高い技術でナノ化しており、肌深くまで浸透し加齢や紫外線のダメージから守ってくれます。
アスタキサンチン以外にも、コラーゲンやヒアルロン酸、さらにはプラセンタなどの美容成分を効果的なバランスで配合しているので、肌のうるおいやハリ、透明感を取り戻すことが期待できます。
価格は80gで4,500円ほどで、ローションやクリーム、オールインワンジェルなども展開しています。
<参考サイト>:アスタキサンチンジェル|DHC
3位:コーセー アスタブラン
コーセーのアスタブランは、若い肌をキープするために必要なハリや弾力を、アスタキサンチン効果によるうるおいで実現させてくれる商品となっています。
アスタキサンチン以外にチョウジエキスやメリッサエキスなども配合されており、肌ハリアップだけでなく、美白効果も期待できます。
一番人気の化粧水は140mlで3,500円ほどですが、洗顔や乳液、美容液、シートマスクなどもありますので、ラインで使ってみるのもオススメです。
<参考サイト>:アスタブラン|コーセー
- アスタキサンチンは抗酸化作用が高く、エイジングケア商品に使われることが多い
- 紫外線ダメージなどから肌を守り、ハリや弾力をもたらす効果がある
- 眼精疲労の緩和や動脈硬化の予防など、健康面の効果も期待できる
- 化粧品を選ぶ時は、ナノ化された物や保湿成分も配合されたものを選ぶと良い
- アスタキサンチンは油性の成分なので、化粧水よりも美容液を使うのが良い
