顔のシミ取り、レーザー治療の種類について

シミ取りのレーザー治療

スキンケアでは中々消えないシミに悩む女性にとって、レーザー治療は最後の希望とも言える手段ですね。

シミ取りのレーザー治療にはどんな種類があり、どんなシミに効果があるのでしょうか。


色々な種類のレーザー治療、何が違うの?

レーザー治療の違いは、主に使うレーザー光線の違いによります。

具体的にはどのような違いがあるのでしょうか?詳しく見ていきましょう。

波長の違い

太陽の光で、波長が短いのは紫外線(10~400nm)で、波長が長いのが赤外線(780~1000nm)です。

私たちの眼に見える可視光線はその中間の波長(400~780nm)です。


シミ取りのレーザー治療では、中間的な波長の光は使わず、短い方は紫外線よりも少し波長が長い500nm前後の光を使い、長い方は700nm~1000nmの光を使います。

波長が短いレーザー光線ほどメラニン色素を破壊するパワーは強くなります。


しかし、波長の短い光は皮膚の奥までは届かず、波長が長くなるほど皮膚の奥まで届きます。

シミの深さやの色の濃さによって、どの波長の光線を使うかが選択されます。波長の違う光線を組み合わせて使うこともあります。

<関連記事>:シミ治療、フォトフェイシャルの効果とデメリットは?

パルス幅の違い

「パスル幅」とは、レーザーを照射する時間のことです。

時間と言っても分とか秒の単位ではなく、1マイクロ秒(100万分の1秒)、1ナノ秒(10億分の1秒)という非常に短い時間です。


パルス幅が長いほど効果が大きいように思えますが、実はその逆で、短いほどいわば瞬発力が高まり、威力も浸透性も高くなります。

また、どのメラニンを狙うかというピンポイントの選択も可能になります。


パルス幅が短いレーザーは、濃いシミや皮膚の深い部分にあるシミの治療に向いています。

パルス幅が長いレーザーは肌への刺激が少なく、薄いシミやくすみの治療に向いています。

レーザーとフラッシュの違い

光線を使うシミの治療には、レーザー以外にフラッシュがあります。

レーザーは1種類の波長の光線だけを放出しますが、フラッシュは複数の波長の光線を同時に放出します。


フラッシュの光線はパルス幅が長いので、威力はレーザーほどありませんが、色や濃さの違うシミを同時に改善することができます。

一度の照射では効果が小さく、一定期間継続して施術を受ける必要があります。


フラッシュはエステサロンでも使うことができ、治療というよりは美容施術です。

<参考サイト>:レーザー治療 | 城本クリニック


レーザー治療にはどんな種類があるの?

 
レーザー治療,種類


美容クリニックのホームページを見ると、シミ取りのレーザー治療にもたくさんの種類があります。

それぞれのどこが違い、どんなシミの治療に適しているのでしょうか。

YAGレーザー

YAGレーザーは、短い波長(532nm)と長い波長(1064nm)を切替えることができる、高性能レーザーです。

表皮のシミにも、真皮までメラニンが沈着したシミにも効果があります。


一般的なシミの老人性色素斑の治療で最もよく使用されるのがYAGレーザーで、薄いシミなら1回の施術で治療が終わります。

施術中はゴムで弾くような軽い痛みがあり、術後数時間は、人によってヒリヒリした痛みを感じるケースもあります。


施術後は軟膏を塗って、肌色の絆創膏を貼ります。

数日後にできる薄いかさぶたが自然に剥がれた時点でダウンタイムは終了です。


しかし、その後2~3ヵ月は紫外線を大量に浴びないように注意が必要です。

施術後に炎症性色素班が生じて、その赤みが消えるまでに半年ほどかかる場合があります。


YAGレーザーの治療費はクリニックによって差がありますが、直径1㎝くらいのシミで20,000円~30,000円が相場です。

<関連記事>:シミ取りのレーザー治療、失敗例は?

フォトフェイシャル

フォトフェイシャルは先ほど説明したフラッシュの1つで、ルミナス社というメーカーが製造するフラッシュ機器の名称がそのまま施術名として使われています。

ただし、フォトフェイシャルは医療機関でのみ施術が許されている点が、一般的なフラッシュとは異なります。


フォトフェイシャルは、複数の波長の光線を同時に照射する、比較的穏やかな施術です。

広範囲に光を当てることができ、薄いシミやくすみの改善に向いています。


ダウンタイムはほとんどありません。1回の施術で劇的な効果はなく、継続的に照射する必要があります。

フォトフェイシャルの治療費はクリニックによって異なりますが、顔全体で15,000円~20,000円くらいです。


5回コースなどで割引料金を設定しているクリニックもあります。

レーザートーニング

レーザートーニングは、レーザー治療はできないと言われていた肝斑を治療できる、新しいレーザー治療です。

YAGレーザーを低出力でむらなく照射するのがレーザートーニングで、専用の機器が必要です。


レーザートーニングは1回の施術では終了せず、5~10回の継続的な施術が必要です。

ダウンタイムはなく、かさぶたができることもほとんどありません。


治療費は、クリニックによって差がありますが、顔全体で25,000円~35,000円、両頬のみで15,000円~20,000円が相場です。

<関連記事>:もしかして肝斑?どうすれば消えるの?

炭酸ガスレーザー

炭酸ガスレーザーは、シミの治療ではなくホクロやイボを取るのに向いている施術です。

重度のニキビの治療に使われることもあります。


炭酸ガスレーザーでは、皮膚の奥まで届く1,060nmという非常に長い波長を照射します。

炭酸ガスレーザーに当たるとホクロやイボは一瞬で水分を失い、術後にできるかさぶたと一緒にはがれ落ちます。


施術のときは麻酔クリームを塗るので痛みはありません。ダウンタイムは3週間前後と長めです。

ダウンタイム後も赤みが半年ほど残ります。


治療費はホクロやイボの大きさにより変わります。2mmくらいのホクロで15,000円~20,000円くらいが相場です。


シミ取りのレーザー治療、注意点は?

レーザー治療,注意点


シミ取りのレーザー治療は、施術そのものは数分で終了しますが、それで治療が完結するわけではありません。

手術前や手術後に必要な注意点を確認しておきましょう。

リスクをしっかり確認

レーザー治療は光線で患部を「焼く」治療なので、施術が適切でないと火傷(やけど)を負うリスクがあります。

医師の技術レベルには差があるので、火傷までは行かなくても効果に差が出ることがあります。


またレーザー治療は施術後のダウンタイムやその後のケアを間違えると、かえってシミを濃くしてしまうことがあるので注意が必要です。

ダウンタイムが終了しても、肌のバリア機能は完全には回復していないので、保湿と紫外線対策を十分に行なう必要があります。


施術後はレーザーの刺激によって炎症後色素沈着が生じることがあり、その赤みが消えるまでに数か月かかります。

炎症後色素沈着は半数近くの人に生じるというデータもあるので、ある程度覚悟しておく必要があるリスクです。

<関連記事>:顔のシミ取り、レーザー治療のリスクとは?

タイミングの調整も必要

レーザー治療は、施術をいつ受けるかというタイミングの調節も必要です。

手術日だけでなく、ダウンタイム期間も考慮しましょう。


とくにダウンタイム期間やその後の2~3ケ月は紫外線に気を付ける必要があるので、シミのレーザー治療は紫外線の少ない時期に受けるのがオススメです。

治療後に大量の紫外線を浴びると、炎症後色素沈着が生じやすいだけでなく、シミが復活するリスクも高くなります。

クリニック・ドクター選びが大切

レーザー治療はクリニック・ドクター選びが、結果を大きく左右します。

信頼できるクリニックを選ぶためには、施術前のカウンセリグでの見極めが重要です。


判断のポイントは、1.こちらの話をよく聞いてくれるか、2.効果の限界についての説明があるか、3.施術のリスクについて十分な説明があるか、という3点です。

治療費が高額になるので、納得のいく料金の説明があることも重要です。


カウンセリングで不安や疑問を感じたときは、そのまま契約せずに別のクリニックでカウンセリグを受けるようにしましょう。


レーザー治療の種類を知ろうと思うと、耳慣れない用語がたくさん出てくるので大変ですが、基本的なことを知っておくのは大切です。

施術を受けるかどうかの判断にぜひお役立てください。

<顔のシミ取り、レーザー治療の種類について まとめ>

  • レーザー治療では、波長やパルス幅の違うレーザーを使い分ける
  • YAGレーザーは老人性色素班の治療に向いている
  • レーザートーニングは肝斑の治療もできる
  • レーザー治療を受ける前にリスクを確認しておこう
  • レーザー治療を受ける時期とクリニック選びも重要