美白というと、どうしても「お顔」を中心に考えがちです。
ですが、顔だけ白い状態は、ちょっとチグハグだと思いませんか?
うっかりすると「白うきオバケ」のようになってしまう可能性もあります。
美白を考える場合、顔だけでなく体も対象に含めてみましょう。
そこで今回は、全身美白を行う上でのコツやポイント、注意点を紹介します。
顔も体も色白のもち肌を手に入れ、ファッションの幅を広げましょう。
目次
顔だけの美白はNG!その理由は?
美白ケアと言えば顔のスキンケアですが、くすみやシミ・そばかすができるのは顔だけではありませんよね。
顔と同じように、体も美白ケアを行わないといけない理由があります。
体は顔よりも黒ずみが目立ちやすい
体のスキンケアは、どうしても後回しになりがちです。
せいぜい、乾燥が気になる冬場にボディローションを塗ったり、紫外線対策として外出時に日焼け止めを塗ったりする程度ではないでしょうか。
しかし、顔はきれいで若々しいのに、腕やデコルテが黒ずみやシミだらけでは悲しいですよね。
体は衣類との摩擦や乾燥などで、黒くなりやすい場所でもあります。
また顔と違って、丁寧にスキンケアをすることも少ないため、知らない間に肌がくすみ、老化してしまいます。
<関連記事>:全身美白、気になるボディの黒ずみの原因と対策をご紹介!
「顔だけ真っ白」は厚化粧に見える
メイクの場合でも、顔と首の色が自然にグラデーションになるように心がけますよね。
顔と体の色があまりに違うと、「厚化粧」や「白うきオバケ」のような印象になってしまうからです。
せっかくケアを頑張って手に入れた白い肌であっても、まわりの人たちから「厚化粧」だと思われたらショックですよね。
美白はトータルバランスが非常に大切なのです。
腕も足も色白に!気を付けることは?
ボディパーツの中で、特に美白ケアに気を付けてほしいのが「首・腕・足」です。
これらの部位は特に素肌を出す機会が多く、周囲の人に見られやすい部分と言えるでしょう。
そしてメイクで覆われない分、紫外線や衣類などの刺激をダイレクトに受けやすいのです。
つまり、しっかりと美白対策を行わなければいけないパーツになります。
紫外線対策をしっかりしよう
顔用の日焼け止めは、一年中塗っている人が多いですよね。
基礎化粧品やメイクアイテムにも日焼け止め成分が含まれているのが当たり前の時代です。
あえて「日焼け止め」を使用しなくてもUV対策がなされているのですね。
ところが、体はどうでしょう?おそらく、腕や足などのパーツに日焼け対策を行うのは、春~秋くらいまでではないですか?
蓄積されたメラニンは、年とともに体外に排出されにくくなるため、段々とシミやくすみが目立ってきてしまいます。
紫外線対策は一年中必要であることを忘れないでくださいね。
摩擦はシミやくすみの原因に
肌のくすみや黒ずみの原因は、日焼けだけではありません。
肌の色が黒くなるのは、メラニンが原因であることはよく知られていますが、「メラニン=紫外線だけ」だと思ったら、大間違いです。
メラニンは肌を守るために作られるため、紫外線だけでなく摩擦やキズなどによっても、黒ずみはできてしまいます。
肌を掻きむしったり、身体を洗うときに強くこすることも、肌のくすみの原因になり得ます。
顔だけでなく、体の皮膚も非常にデリケートなことを忘れないでくださいね。
顔だけでなく、全身をしっかり保湿!
白く透明感のあるお肌を目指す場合、一番重要なのが「保湿」です。
十分な潤いがなければ、お肌のターンオーバーが正常に行われなくなってしまいます。
古く黒ずんだ角質がいつまでも残り、結果としてシミやそばかすを作るのです。
弾力があり白くもちっとした美肌のためには、顔と同じくらい保湿に気を使いましょう。
保湿の基本は「水分と油分」です。化粧水などで十分に水分を補った後に、クリームなどで油分を重ねましょう。
油分がフタになって、水分が蒸発するのを防いでくれますよ。
<関連記事>:シミ対策の基本は保湿にあり!美白を高めるお肌の潤わし方
キレイは内側から!美白効果のある食べ物は?
化粧品に頼るのももちろん効果的ですが、高価な美白化粧水を全身に使用するのは少しためらわれますよね。
美白ケアはある程度の期間続けていく必要がありますから、化粧品だけに頼るのは現実的ではありません。
私たちの体は、食べたものでできています。食事を見直すことで、全身の美白をサポートしましょう。
ここでは、美白に効くとされる栄養素を紹介したいと思います。
メラニンを還元する栄養素
黒ずみの原因であるメラニンを還元することで、シミや黒ずみを薄くすることができます。
すでにシミや黒ずみができてしまっている場合、これらの栄養素を意識して摂取してみましょう。
・ビタミンC:レモン・トマト・ブロッコリーなど
・ビタミンE:ナッツ類・魚介類・緑黄色野菜など
ビタミンの中でも、この2つはお肌にとって非常に重要な役割を持っています。
ただしビタミンCは水溶性で水に溶けだしやすく、また熱にも弱い性質を持っています。
つまり、加熱したり長期間水にさらしたりする調理法は不向きと言えるのです。
ビタミンCを多く含む野菜などは、できるだけ生で食べるか、加熱する場合は茹でるよりも蒸していただくようにしましょう。
カットした食材を、長時間水にさらすのもNGです。
一方でビタミンEは、脂溶性ビタミンです。脂溶性ビタミンは身体に蓄積されやすく、多く摂り過ぎる食欲不振や頭痛の原因となります。
成人女性の場合、ビタミンEの一日の摂取量の目安は6㎎程度です。
多少上下するくらいなら問題はありませんが、美白のために多く摂取することは好ましくないでしょう。
脂溶性ビタミンであるビタミンEは、油と一緒に摂取することで吸収率がよくなりますので、炒め物などの調理法がオススメです。
メラニンを抑制する栄養素
美白ケアでは、シミや黒ずみを作らないこと=メラニンの抑制が大切です。
メラニン抑制に効果的とされるのが、この成分です。
・アスタキサンチン:エビ・鮭・いくら・カニなど
・Lシステイン:ブロッコリー・ニンニク・小麦胚芽など
化粧品などにも含まれるため、聞き覚えのある人も多いかと思いますが、これらの成分は食事からも摂取できます。
アスタキサンチンは「海のカロテノイド」とも呼ばれ、赤色の魚介類に多く含まれます。
アスタキサンチンは水に溶けにくく熱にも強いので、多彩な調理を行うことができます。
ビタミンCと一緒に摂取すると吸収効率が高くなります。
またLシステインは、食品にはごく微量しか含まれていませんが、「メチオニン」という成分から体内で合成することが可能です。
メチオニンは、大豆・鶏肉・ほうれん草などに多く含まれていますので、これらの食品を意識して摂ってくださいね。
<関連記事>:美白に効果的!アスタキサンチン豊富な鮭のおいしいレシピ
抗酸化作用のある栄養素
黒ずみ予防のためには、お肌の細胞が若々しく元気な状態であることが大切です。
体内の活性酸素を除去することで、細胞の若返りを図りましょう。
抗酸化作用のある栄養素は、以下の通りです。
・βカロチン:にんじん・かぼちゃなどの緑黄色野菜
・リコピン:トマトなど
βカロチンは体内でビタミンAに変わる成分で、皮膚や粘膜を正常に保ち、免疫力を高める効果があります。
リコピンがお肌にいい理由は、抗酸化作用だけではありません。
トマトに含まれる「リコピン」には、抗酸化作用の他に、メラニン生成を促す「チロシナーゼ」の働きを抑えることもわかっています。
ビタミンCも豊富ですから、全身美白食材として積極的に摂取したいところですね。
- 顔だけでなく全身の美白も行わないと、不自然な厚化粧に見える
- 体は乾燥や摩擦、紫外線で黒ずみやすい
- 全身美白のポイントは、水分と油分での保湿
- 化粧品だけでなく食事の改善でも美白を行うのがベター
- ビタミンCやE、アスタキサンチン、リコピンなどが効果的
