日焼け止めのSPF・PAって何?

SPF,PA

日焼け止めやUVカット効果のある化粧品には、「SPF」や「PA」という表記がありますよね。

日焼け止めの効果を表していることはよく知られていますが、この表記の正しい見方を知っていますか?


この見方を理解しておくと、自分に合ったSPF・PAの日焼け止めを選べるようになります。

今回は、日焼け止めのSPF・PAについて紹介します。



日焼け止めの「SPF」とは?

SPFとは

日焼け止めに表記された「SPF」は、何を表しているのでしょうか?

紫外線B波(UVB)を防ぐ力を示す数値

「SPF」とは「Sun Protection Factor」の略で、紫外線B波(UVB)を防ぐ効果を表した数値です。

UVBによる日焼けはサンバーンと呼ばれ、短期間で肌がヒリヒリしたり赤くなるなど、軽いやけど状態になります。


またUVBはシミ・ソバカスなどの肌トラブルの原因になり、皮膚ガンのリスクを高めます。

これらの肌トラブルを防ぐため、適切なSPFの日焼け止めを選ぶ必要があります。


SPFは数値が大きくなるほどUVBカット効果が高く、SPF値が1番高いのは「50+」です。

日本ではSPF表記の上限を「50」と定めているため、これよりも効果が高いSPF51以上の日焼け止めは、すべて「50+」と書かれています。

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SPFの表記の見方は?

SPFの数値は、「日焼けをどれだけ遅らせることができるか」という時間を表しています。

そのままの数字で考えるのではなく、15~25分を「1単位」として時間を計算する必要があります。


例えば15分で日焼けする方が、SPF10の日焼け止めを塗った場合で計算してみましょう。

15分×SPF10=150分となり、2.5時間は日焼けを遅らせることができるという計算になります。

SPFはあくまでも目安!

上に書いた計算はあくまでも目安です。

日焼け止めを塗る量が少なかったり汗などで落ちてしまうと、これより効果の持続時間が短くなります。


SPFの効果を保つためには、SPFの高い日焼け止めを使うよりも、こまめに塗り直すことが大切です。

またSPFが30を超えると、UVBカット率に大きな差がなくなります。


SPFのUVBカット率は、SPF2で約50%、SPF10で約90%、SPF30~50で約97%です。

むやみに高SPFを選ぶ必要はなく、日常生活で使うならSPFは30程度で十分な効果があります。

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日焼け止めの「PA」とは?

PAとは

日焼け止めには「PA」の表記もありますが、こちらは数値ではなく「+」で書かれています。

PAの効果はどのような見方をすれば良いのでしょうか?

紫外線A波(UVA)を防ぐ力を示す指標

「PA」は「Protection Grade of UVA」の略で、紫外線A波(UVA)を防ぐ効果の目安です。

UVAによるダメージはゆっくりと肌に蓄積され、黒くなる日焼け(サンタン)を起こします。


またUVAは肌の真皮まで届き、コラーゲンなどを作る細胞にダメージを与えるので、シワ・たるみの原因になります。

UVAを防ぐPAの指標は、「PA+」から「PA++++」までの4段階に分かれています。


以前は3段階でしたが、UVカット効果が高い日焼け止めが作られ始めたため、2013年からPAの最大値が「PA++++」になりました。

読み方は「PA++++」なら、「ピーエーフォープラス」です。

PAの表記の見方は?

4段階に分かれたPAの分類と、効果の違いは以下の表の通りです。

PA分類 効果
PA+ 効果がある
PA++ かなり効果がある
PA+++ 非常に効果がある
PA++++ 極めて高い効果がある

この「+」が多いほど、肌が黒くなるまでの時間を延ばせます。

「+」なら2~4倍、「++」は4~8倍、「+++」は8~16倍、「++++」だと16倍以上引き伸ばすことが可能です。

UVA対策は年間を通して必須!

UVAは地上に届く紫外線量全体の90%以上を占め、UVBの20~30倍の量が降り注いでいます。

UVAは雲を通り抜けやすく、降り注ぐ量は季節や天候によってあまり左右されません。


ゴミ出しや近所への買い物など、短時間でもUVAによるダメージは肌に蓄積されていきます。

またUVAは窓やガラスを通り抜けて、屋内にも届いてしまいます。


そのためUVA対策は季節や天候、屋内外に関わらず、年間を通して万全にしておく必要があるのです。

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日焼け止めのSPF・PAはどう選ぶ?

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日焼けや肌トラブルを防ぐには、SPF・PAどちらも大切です。

どのように日焼け止めを選べばいいのでしょうか?

SPFとPA、どちらを重視すべき?

SPF・PAは場面によって、選ぶ目安があります。

洗濯物を干したり、散歩や短時間の外出であれば、SPFは10~20、PAは++で十分です。


外出が1~2時間になるなら、SPF20~30、PA++~+++が目安です。

屋外での軽い運動や仕事で外回りをする時は、SPF30~35、PA+++が良いでしょう。


長時間のレジャーや炎天下でのスポーツには、SPF50~50+、PA+++~++++が必要です。

先ほど書いた通り、日常生活ではSPFは30程度で大丈夫なので、毎日の紫外線対策にはPAを重視してください。


SPF・PAの高い日焼け止めは、UVカット効果が高い反面、肌への負担が大きくなります。

屋外に長くいる予定のある時だけ、高SPFを重視して選びましょう。


また肌の悩みによっても、SPFとPAどちらを重視するか変わってきます。

シミ・ソバカスを防ぎたい方はSPFを、シワ・たるみが気になる方はPAを重視してください。

季節や天候でSPF・PAを使い分ける

紫外線量は季節によって増減があるので、それに合わせてSPFやPAを調節すると肌の負担を少なくできます。

UVAは季節に関わらず1年中多く降り注いでいるので、夏はPA++以上、秋・冬でもPA+は必要です。


一方UVB量は増減が激しいので、夏はSPF30以上、春・秋はSPF20程度の日焼け止めが良いでしょう。

また紫外線の量は、天候によっても差があります。


晴れの日の紫外線量を基準とした時、曇りでは8~9割、雨だと3割程度の量が降り注いでいます。

UVBは雲を通り抜けにくいので、天気の悪い日はSPFが低い日焼け止めでも、UVBを十分に防げます。


ただしUVAは雲を透過して地上に降り注いでしまうので、晴れの日と同じ対策が必要です。

場面や肌の悩みに応じて、PAの指数を使い分けてください。

紫外線吸収剤にも注意!

SPF・PAの効果を高める成分として日焼け止めに含まれている、「紫外線吸収剤」にも注意が必要です。

この成分は肌の表面で紫外線を吸収し、赤外線など別の形に変化させて、皮膚の奥に紫外線が届くのを防ぎます。


SPF・PAの数値が高い日焼け止めには、ほとんどこの成分が配合されています。

主な成分名は「メトキシケイヒ酸エチルヘキシル」や、「オキシベンゾン-3」などです。


紫外線を吸収する時に起こす化学反応は、肌荒れの原因になります。

紫外線から肌を守るよりも、紫外線吸収剤による肌ダメージが上回ってしまっては意味がありません。


肌への影響が気になる方は、「紫外線吸収剤不使用」や「ノンケミカル」と書かれた日焼け止めがおすすめです。



以上、日焼け止めのSPF・PAについて見てきました。

日焼け止めの効果と肌への負担を考えると、場面や季節に応じた使い分けが大切です。

SPFとPAの見方を知って、自分に合った日焼け止めを選びましょう。

<日焼け止めのSPF・PAとは?・まとめ>

  • SPFはUVBを、PAはUVAを防ぐ効果を表している
  • SPF・PAの効果は、日焼けするまでの時間を遅らせること
  • 場面や季節でSPF・PAを使い分けると、肌への負担が少ない
  • 高SPF・PAの日焼け止めに含まれている紫外線吸収剤にも注意