美白有効成分「トラネキサム酸」化粧品の効果と副作用は?

トラネキサム酸,化粧品

シミ・そばかすだけでなく肝斑にも効く美白成分があることを知っていますか?

肝斑は改善が難しく、レーザー治療でも治すことができません。


この記事では、肝斑も改善できる美白有効成分「トラネキサム酸」について紹介します。


トラネキサム酸ってどんな成分?

トラネキサム酸とは

そもそも「トラネキサム酸」とはどんな成分で、どんな効果があるのでしょうか。

まずトラネキサム酸とは何か、どんな働きがあるのか知るところから始めましょう。

トラネキサム酸とは

トラネキサム酸はアミノ酸の一種で、もともとは医療用医薬品に用いられていました。

トラネキサム酸には止血作用や抗炎症作用があり、身近なところでは市販の風邪薬や歯磨き粉などにも使われています。


のちにトラネキサム酸にメラニンの生成を抑制する作用があると判明し、そこから美容関係でも用いられるようになりました。

シミやそばかすだけでなく、改善が難しいと言われている肝斑(かんぱん)にも効く美白成分として注目されています。

<参考サイト>:皮膚科医が教えるかんぱん治療|第一三共ヘルスケア

トラネキサム酸の美白効果

トラネキサム酸は、「美白有効成分」として厚生労働省から認められています。

美白有効成分とは、簡単に言えば国から「この成分は確かに美白効果がありますよ」というお墨付きをもらった成分ということで、現在20数種類ほどしかありません。


シミの原因であるメラニン色素は、皮膚の奥にあるメラノサイトという細胞によって作られます。

外界からの刺激を受けると、メラノサイトを活性化させる「プラスミン」という物質が出ます。


トラネキサム酸はこのプラスミンの働きを阻害し(『抗プラスミン作用』といいます)、メラノサイトでメラニン色素が作られるのを防いでくれるのです。

肝斑への効果について

肝斑はシミの一種で、30代~40代頃から頬骨付近に現れます。

顔の左右両側に症状が出ることが多く、その形が肝臓に似ていることから肝斑と呼ばれています。


通常のシミであればレーザー治療などで治すこともできますが、肝斑には効果がありません。

ピルの服用や妊娠、閉経などのタイミングで症状が出始める場合が多いことから、肝斑にはプロゲステロンという女性ホルモンが関係しているのではないかと考えられています。


ですが、トラネキサム酸が女性ホルモンに直接影響を与えるということはありません。

先ほど解説したように、トラネキサム酸はメラノサイトからメラニンが作られるのを防ぐことで肝斑を改善してくれます。

<関連記事>:【肝斑に効く!】トランシーノの効果と副作用とは?


内服薬or化粧品、美白効果が高いのはどっち?

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トラネキサム酸を配合した製品には、美白化粧品の他に内服薬もあります。

化粧品と内服薬で美白効果に違いはあるのでしょうか。

トラネキサム酸は化粧品と内服、どっちがいいの?

化粧品がいいか内服薬がいいかは、トラネキサム酸の使用目的によって変わってきます。

トラネキサム酸の内服薬は「医薬品」という扱いになり、化粧品よりも配合量が多いので、より高い効果が期待できます。


その分費用もかかりますが、肝斑の治療をしたいのであれば内服薬の方がオススメです。

体の内側から働きかけることになるため、すでにできてしまった肝斑を治療するのに向いています。


逆に、肝斑治療ではなく美白効果が目的であれば化粧品の方がオススメです。

費用が安いというのもありますし、内服薬に比べて配合量が少ない分、効果の出方もゆるやかなので副作用の心配がほぼありません。


化粧品を選ぶ際は、トラネキサム酸が成分表の始めの方に書かれているもの、無理せずに買い続けられる値段のものを選びましょう。

<関連記事>:【シミ取り化粧品】オバジニューダームの効果と副作用について

病院で処方される薬は、市販のものと違うの?

トラネキサム酸の内服薬を手に入れる方法は2つあります。病院で処方してもらうか、市販のものを購入するかです。

手軽に入手できるのはもちろん市販品の方です。しかし、医師から処方を受けたものと市販品では、トラネキサム酸の配合量に大きな差があります。


一般的に市販薬の場合は1日分が750mgであるのに対し、医師に処方してもらう場合は1日分が1500mgですから、市販薬の2倍の配合量です。

肝斑治療の場合、市販品の750mgでは少なくて効果が出ないこともあります。


病院に行く必要はありますが、肝斑を治したいのであれば医師に処方してもらう方が良いでしょう。

病院で処方を受けたら保険適用になる?

トラネキサム酸の内服薬は、皮膚科や美容皮膚科などで処方してもらえます。

ただ、病気の治療ではないため、保険が適用されないということを覚えておいてください。


保険適用外となると、費用のことが気になりますよね。トラネキサム酸を処方してもらった場合、30日分(1日1500mg)で3000円程度が相場です。

早い人でも2ヵ月程度はかかりますし薬代のほかに診察代なども必要になりますが、「そのくらいの費用ならやってみてもいいかも」と感じる人も多いかもしれませんね。


トラネキサム酸に副作用はあるの?

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薬には副作用がつきものです。もちろんトラネキサム酸も例外ではありません。ここからはトラネキサム酸の副作用や使用する際の注意点について解説します。

内服薬は副作用が大きい?

トラネキサム酸には、重大な副作用の危険性はないとされています。

ただし内服薬の場合は効き目が強い分、副作用も起こりやすくなっています。


トラネキサム酸を内服したことで起こる副作用には、頭痛・腹痛・めまい・吐き気・食欲不振・発疹などの症状があります。

大体は一時的なものですが、もし症状がひどかったりいつまでも続いたりするようであれば、一度医師に相談してみてください。


副作用以外にも、服用する際に注意が必要な場合もあります。

トラネキサム酸を服用すると血栓が溶けにくくなるため、血栓症または血栓症を起こすおそれがある人、肝機能が低下している人は、服用する前に必ず相談してください。


また、風邪薬や止血剤を処方されているときは、受診する際にそのことを伝えてください。

風邪薬や止血剤にトラネキサム酸が使われている可能性があるので、過剰摂取を防ぐためにも、忘れずに申し出るようにしましょう。

安心・手軽に使えるのは化粧品

化粧品はトラネキサム酸の配合量が多くない分、副作用もほとんどありません。

肝斑を治療するにはちょっと力不足かもしれませんが、通常のシミやそばかすをキレイになくしたいという程度であれば、トラネキサム酸配合の化粧品を使うのがオススメです。


内服薬に比べると手軽で安心なイメージを持ったかもしれませんが、初めて使う場合には必ずパッチテストを行いましょう。

特に敏感肌の人の場合、ちょっとした刺激でもダメージを受けてしまいます。自分の肌に合っているかどうか、ちゃんと確認してから化粧品を使うようにしてください。

<関連記事>:美白成分「ビタミンCエチル」でシミ予防!

内服の場合は期間を守って

トラネキサム酸には止血作用があるため、長期間飲み続けることによって血栓ができやすくなると言われています。

血栓ができると、脳梗塞や心筋梗塞など重大な病気につながる可能性もあります。


病院から処方してもらう場合は、医師や薬剤師の指示に従って服用するようにしてください。

また、市販薬の場合は説明書をよく読み、用法を守って服用してください。


<この記事のまとめ>

  • トラネキサム酸はアミノ酸の一種で、もともと医薬品に使われていた成分
  • シミや肝斑に効果があり、国からは「美白有効成分」として認められている
  • 肝斑の治療には内服薬、それ以外の美白目的には美白化粧品がオススメ
  • 病院で処方してもらう場合は保険がきかないので注意
  • 副作用が起きる可能性があることを頭に入れておこう