「シミやくすみをなくしたい」「白くて明るい、きれいな肌になりたい」という人にとって、美白化粧品はなくてはならない物ですよね。
しかし中には、長く使い続けているのにイマイチ効果が実感できない、と悩んでいる人もいると思います。
美白化粧品は、使い始めてからどれくらいで効果が出るものなのでしょうか?
しっかり美白効果を実感するための、使い方のポイントも一緒に見ていきましょう。
目次
美白化粧品、効果が出るまでどれくらい?
「美白化粧品を使っているのに、中々肌が白くならない!」と感じている人は、実は少なくありません。
効果を実感できるまでには、どれくらいの期間、美白化粧品を使い続ければいいのでしょうか?
美白のカギは「ターンオーバー」
美白化粧品は使い始めてすぐに肌が白くなるというものではありません。
美白化粧品の効果を実感するには、まずは現在肌にあるメラニン色素や古い角質が排出され、新しい肌に生まれ変わる必要があります。
肌は一定の周期で新しく生まれ変わっており、この肌の代謝のことを「ターンオーバー」といいます。
ターンオーバーの周期には個人差があり、28~45日程度が目安とされ、年齢を重ねるにつれてターンオーバーの周期が長くなる傾向があります。
美白化粧品を使い始めてもすぐに効果が実感できないのは、肌のターンオーバーによるタイムラグがあるからなのですね。
<関連記事>:【お肌の生まれ変わり】ターンオーバーと美白・シミの関係
とりあえず1本使い切ってみる
肌のターンオーバーの周期には個人差もありますし、シミやくすみが薄くなるペースも人によって異なります。
しかし、すべての人に共通して言えるのが、「美白化粧品の効果はすぐには現れない」ということです。
短期間で「効果がない」と判断して、使用を中断しないようにしましょう。
美白化粧品の効果を得るためには、コツコツと長期間使用することが大切です。
一般的には、3か月~1年を目安に使い続けるとよいとされていますが、まずは1本を使い切ることを目標にしましょう。
1本を使い切る頃には、多少なりともシミやくすみが薄くなっているはずです。
濃いシミはいつになったら薄くなるの?
濃いシミができる原因の1つは、肌のターンオーバーの乱れです。
肌のターンオーバーが乱れると、メラニン色素を含んだ細胞が身体の外に排出されず、どんどん蓄積していきます。
その結果、濃くて大きなシミが出来てしまうのです。
濃いシミは、ターンオーバーを何度も繰り返して徐々に薄くする必要があります。
そのため、気にならない程度にまで薄くするには、何か月もの期間が必要になる場合もあります。
シミがなかなか薄くならなくても、諦めずに美白化粧品を使い続けましょう。
また、この期間に新たなシミを作らないようにすることも重要です。
シミのもとになる紫外線を避けるなど、しっかり対策を行いましょう。
美白化粧品の効果を高める方法は?
毎日使い続けることで効果が得られる美白化粧品。せっかくですので、この効果を可能な限り高めたいですね。
美白化粧品の効果を高めるには、どのような使い方をすればいいのでしょうか?
肌をしっかり保湿する
美白化粧品の効果を高めるには、肌をしっかりと保湿することが重要です。
肌に適切な量の水分・油分がないと、肌のキメが乱れてしまい、化粧品に含まれる美白成分が肌の奥まで浸透しません。
また肌のコンディションが整っていないと、肌のバリア機能も低下してしまいます。
すると、紫外線や物理的な接触などの刺激によってメラニン色素が作られやすくなり、新たなシミも出来やすくなります。
肌を十分に保湿し、キメの整った健康な肌に保つことが大切です。
濃いシミには部分美白を
部分的に濃いシミがある場合は、顔全体と濃いシミとで異なるケア方法を考える必要があります。
顔全体に美白化粧品を使用すると、確かに顔のトーンが明るくなります。
しかし、濃いシミは薄くなるのに時間がかかる上、まわりの肌が明るくなったことにより、一層目立ってしまいます。
シミが濃い部分は、顔全体に使用している美白化粧品にプラスして、美白クリームを塗りこむなどの特別なケアを行いましょう。
もしくは、部分ケアを先に行って濃いシミが薄くなってから、全体の美白ケアを進めるとよいですね。
紫外線対策も大切
美白化粧品を使っていても、新たなシミを作ってしまう生活を送っていては本末転倒です。
「美白化粧水を使っているから大丈夫」と油断せず、新たなシミを作らないように、紫外線対策もしっかり行いましょう。
日差しの強い夏場だけでなく、冬でも紫外線は地球に降り注いでいます。
季節に関係なく、日焼け止めを塗る・日傘をさす・長袖を着るといった紫外線対策をしっかり行いましょう。
また、1日で最も紫外線量が多いのは正午頃といわれています。
特に紫外線量が多い季節には、正午前後の外出を控えると良いですね。
さらに、紫外線は室内にも入ってくるので注意が必要です。
UVカット効果のあるカーテンを使うなど、紫外線を防ぐための対策をしっかり取りましょう。
美白化粧品はどう選ぶ?
ここまで、美白化粧品の効果を高めるための方法について見てきました。
では、美白化粧品はどのようなものを選ぶとよいのでしょうか。
美白化粧品を選ぶポイントを確認し、数多くある美白化粧品から自分に合ったものを選びましょう。
美白効果のある成分は?
美白効果のある成分には色々なものがありますが、代表的な成分は「ビタミンC誘導体」「アルブチン」「ハイドロキノン」です。
ビタミンC誘導体は、ビタミンCの「水の中で分解されやすい」という欠点を補うために開発された成分です。
水分が多い皮膚の中でも安定して、メラニン色素の合成を抑制したり、メラニン色素そのものを除去する効果もあります。
アルブチンは、メラニン色素を合成する酵素の働きを阻害します。
これによってメラニン色素の合成が抑制されるので、新たなシミが出来にくくなるという効果があります。
ハイドロキノンには、メラニン合成を妨げる作用とメラニン還元作用の両方の働きを持っています。
美白効果が非常に高いのですが、刺激が強いという特徴があります。
そのためハイドロキノンを含む化粧品は「外部医薬品」もしくは薬用化粧品のみで、その配合量も限られています。
これらの成分以外にも、多くの美白成分が存在します。
美白化粧品を購入する際には、美白成分を確認し、それぞれどのような作用をする成分なのかをきちんと知ってから購入するようにしましょう。
<関連記事>:美白成分、ビタミンC誘導体について
予防美白と漂白美白の違いに注意!
美白化粧品は目的に応じて2種類に大きく分けることができます。
1つは、これから肌にシミやくすみが現れないように予防するための「予防美白」の化粧品、そしてもう1つは、現在肌にあるシミやくすみに対して作用し、それらを解消する効果が期待できる「漂白美白」の化粧品です。
予防美白がメインの化粧品では、すでに肌に存在しているシミやくすみには、あまり効果がありません。
すでにあるシミやくすみを解消したいという場合には、漂白美白の化粧品を選ぶとよいでしょう。
肌に優しいものを選ぶ
美白化粧品を選ぶ際には、肌に優しいものを選びましょう。
肌への刺激が強いと、肌のバリア機能が弱まるため、肌荒れやくすみの原因となります。
肌が荒れてしまうと、新たなシミが出来やすくなってしまうので注意が必要です。
美白化粧品を選ぶときには美白成分を確認することも重要ですが、肌の刺激になるような成分や添加物が含まれていないかどうかもチェックしておきましょう。
特に肌が弱い人は、敏感肌用の化粧品を選ぶことをオススメします。
- 美白化粧品の効果を実感するまでに、数回のターンオーバーが必要
- 使い続けることが重要であり、少なくとも1本は使い切って様子を見る
- 効果を高めるには、肌の保湿や部分美白、紫外線対策も大切
- 美白効果のある成分は「ビタミンC誘導体」「ハイドロキノン」など
- 予防美白は今あるシミには効果がないので、漂白美白を検討する
