加齢と共に現れるほうれい線は、目立つものだけにショックも大きいです。
ほうれい線は、肌の衰えによるハリや弾力不足が原因です。
しっかりマッサージすれば、年齢肌も若々しく生まれ変わります。「もう年だから…」とあきらめず、ほうれい線撃退に取り組みましょう。
ほうれい線マッサージに役立つ「かっさ」について解説します。
目次
「かっさ」ってどんなもの?
ほうれい線対策にはマッサージが重要です。かっさを使うと、普通にマッサージするよりも美容効果が期待できます。
かっさとは
かっさとは、約2500年前から中国で行われてきた民間療法です。
漢字では「刮痧」と書き、「刮(かつ)」は削る、「痧(さ)」は滞っている血液という意味です。
専用のプレートを使って顔や体をさすって刺激することで、毛細血管に圧を加えて滞っている血液を押し流します。
かっさは東洋医学によるデトックスのようなもので、不調のある部分には赤い斑点のようなものが現れます。
<参考サイト>:「かっさ」を知る | 日本かっさ協会
かっさマッサージで期待できる美容効果は?
かっさマッサージによって肌の老廃物の滞りがなくなると、目元・口元のシワやたるみ、くすみなどが改善していきます。
また顔の表情筋のコリをほぐすことで、ほうれい線の解消や小顔効果も期待できます。
さらに、かっさプレートは人の手が届かない筋肉層までアプローチできるため、代謝がアップして肌が明るくなる効果もあるのです。
どれを使う?かっさプレートの種類と特徴
かっさプレートには、さまざまな種類があります。
形や素材によって美容効果が変わるわけではありませんが、使いやすさや肌触りが異なります。
実際に手に取って自分にフィットするかっさプレートを選びましょう。
・水牛角、牛角
やわらかく温もりを感じる素材で、かっさプレートの素材としては一般的です。
軽くて使いやすい反面、肌にフィットしづらいと感じることもあります。
・天然石
水晶やローズクオーツでできたかっさは、見た目が美しく色の種類も豊富です。
衝撃に弱くて割れやすいという弱点がありますが、ひんやりとした感触で肌なじみも良いため人気です。
・陶磁器
なめらかな感触でほどよい厚みがあり、使いやすさと肌なじみが抜群です。
天然石と同様割れやすいので、使う場所には注意が必要です。
・ステンレス
水に強い素材なので、お風呂でも使えて便利です。
錆に強く気軽に洗えるので、衛生的な面でも人気です。
かっさプレートを選ぶ際は、適度な厚みと重みがあるものを選ぶと効果的です。
100円ショップなどでプラスチックのかっさが売っていますが、厚みも重さも物足りないため、お試し程度と考えましょう。
また、かっさにはさまざまな形状があります。初心者の方には羽型や魚型が使いやすくおすすめです。
また、顔のマッサージには眉型、頭には櫛形、背中や足など全身に広く使うなら長方形や円錐型が便利です。
マッサージしたい場所や用途に合わせた形状を選びましょう。
ほうれい線を消す!かっさの正しい使い方は?
ほうれい線を効果的に解消するためには、かっさを正しく使うことが大切です。
かっさマッサージの基本のやり方を、3つのステップに分けて見ていきましょう。
STEP1:マッサージ前の準備
マッサージ前にはメイクを落として、しっかり保湿しておきます。
さらに、顔にマッサージクリームを塗って、かっさの滑りをよくします。
皮膚が乾燥した状態でかっさを使うとかえって肌を痛めてしまうので、クリームやオイルなどの潤滑剤は必須です。
潤滑剤は肌の滑りを良くするためだけのものなので、普段使っているクリームなどで構いません。
STEP2:ほうれい線まわりのマッサージ
ほうれい線を撃退するには、上唇拳筋(じょうしんきょきん)の上のマッサージが効果的です。
上唇拳筋は左右の小鼻の横から目頭を繋いだラインのところにある筋肉です。
まず、左右の小鼻の横から目頭に向かって小さならせんを描くようにかっさを引き上げ、これを左右3回行います。
次に、顔の中心から外側にも、小さならせんを描くようにかっさを動かします。
動かす方向は常に一定にし、1カ所につき3回から5回程度を目安にこすります。
マッサージは必ず左右同じ回数行うのが基本です。
リンパの流れが滞っている部分は流れにくいため、つい力を入れてしまいがちですが、強い刺激を与えないように優しいマッサージを心掛けて下さい。
<関連記事>:くすみ・クマ・そばかすを解消するには?
STEP3:鎖骨に老廃物を流す
ほうれい線まわりを含め、顔全体のマッサージが終わったら、かっさのカーブの部分を使って耳の方に老廃物を集めます。
耳から首筋、鎖骨へと老廃物を流していきますが、この時も左右均等になるように注意します。
顔だけでなく首筋から鎖骨にもクリームなどをたっぷり塗って、力を入れ過ぎないように優しくこすりましょう。
かっさマッサージの注意点は?
かっさプレートは正しく行わないと、かえって肌に強い刺激を与えてしまいます。
かっさマッサージの効果を引き出すために、注意したいポイントをまとめました。
マッサージは力加減に注意
かっさマッサージをするときは、力加減に注意しましょう。
滞った老廃物を押し流すために、痛みを感じるほどの力をかけるのは逆効果です。
特に顔は皮膚が薄いため、ほうれい線やたるみ、しわが悪化する原因になります。
また、乾燥した肌でかっさマッサージをすると肌に刺激を与えます。
かっさの滑りをよくするためにも、必ずマッサージオイルやクリームを使いましょう。
かっさは体の中の毒素を浮かび上がらせるため、数日間はマッサージをした部分が痛くなったり赤くなったりします。
あまり力を入れていないのに赤い斑点が出てくることもありますが、これも正常な反応なので、心配しなくても大丈夫です。
マッサージの後は身体を冷やさない
かっさマッサージは、老廃物を流すことでデトックスを促します。
デトックス効果を最大限に発揮するために、マッサージのあとはアフターケアが大切です。
身体を冷やさないようにして、10分から20分程度の休憩をとって体をゆったり休ませましょう。
また、かっさマッサージの後は代謝が上がった状態です。水分補給と老廃物の排出促進のために、たっぷり水分を取りましょう。
300~500㏄程度の水やぬるま湯に少し塩を加えたものを飲むと、よりデトックス効果が高まります。
マッサージ後はあっさりした食事を心がけ、辛いものや脂っこいものは避けましょう。
<関連記事>:シミ・美白のクレンジング、注意点は?
かっさの使い過ぎは厳禁
肌への負担もあるため、かっさの使い過ぎは厳禁です。
週2~3回、顔全体を1回10分程度マッサージするだけでも十分に効果を発揮します。
かっさはマッサージをする時間帯によって、効果が変わります。
朝のかっさは血行を促進して、メイクのりを良くする効果があります。
夜のかっさは肌が柔らかくなるので、その後のスキンケアが角質の奥まで浸透しやすくなります。
肌の調子に合わせて、朝と夜のかっさを使い分けましょう。
- ほうれい線解消にはかっさマッサージが効果的
- かっさは中国に古くから伝わる民間療法で、デトックス効果がある
- かっさマッサージで老廃物を流し、ハリのある肌を作る
- かっさの素材や形は自分にフィットするものを選ぶ
- 使い過ぎはNGのため、週2~3回、1回10分程度の使用に留める
