美白化粧品選びのポイントとして、効果や安全性のほかに「肌質に合っているかどうか」も大切です。
肌質に合わないスキンケアをしていては、美白どころか肌トラブルを招いてしまう可能性があります。
ここではオイリー肌に注目します。
どんな肌質を指すのか、そして意外とやってしまう方が多いNGなスキンケア法について、オイリー肌に合う美白美肌スキンケアについても紹介します。
目次
もしかして私ってオイリー肌?その特徴って?
オイリー肌の特徴は?
オイリー肌とは、その名の通り皮脂分泌量が多く、あぶらっぽくてテカりやすい肌を指します。
皮脂はそもそも、肌を潤して皮膚バリアを作るために分泌されているため、オイリー肌の水分は十分で、シワができにくいのはプラスの特徴です。
一方で、皮脂量が多いと皮脂腺が押し広げられて毛穴が開きやすくなり、そこに皮脂や角質が溜まって黒ずみができやすくなります。
また脂性ニキビができやすいこと、ファンデーションの油分と皮脂が溶け合うことでメイク崩れが起きやすい、といったマイナスの特徴も多いです。
顔がテカりがちである、毛穴が目立つ、毛穴詰まりが気になる、化粧が崩れやすい、肌がベタつく、ニキビができやすいという方は、オイリー肌の可能性があります。
遺伝のほか、普段から脂っこい食事を摂り過ぎていたり、ストレスの影響で皮脂分泌が過剰になって起こる場合があります。
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乾燥が原因のオイリー肌も
あぶらっぽいのに乾燥しているという一見矛盾した肌質「乾燥性脂性肌(インナードライスキン)」もまた、オイリー肌の一種であり、特に日本人に多い肌質です。
テカってべたつくために保湿を怠ることで、肌内部の水分が不足して乾燥を引き起こします。
角質層の水分が不足すると、肌の防御反応として皮脂が大量に分泌され、乾燥しているのにさらに脂っぽくなってしまうのです。
洗顔後は乾燥するがしばらくするとテカっている、何度も同じ場所にニキビができて治りにくい、小じわが多い、毛穴が開きがち、肌の弾力がないといった場合、この乾燥性オイリー肌が原因かもしれません。
オイリー肌を悪化させてる?NGスキンケア
皮脂を落とし過ぎ
オイリー肌のお手入れで最も間違えやすいのが、皮脂の落とし過ぎです。
顔のテカりを何とかしようと、洗顔やあぶら取りで必死に皮脂を落とすほど、肌が「皮脂不足」と判断してますます皮脂が盛んに分泌され、逆にテカりを悪化させてしまいます。
思春期のホルモンバランスによるニキビであれば、皮脂を落とすことは正しいケア方法で、成長につれてホルモンバランスが整えば皮脂量は落ち着きます。
しかし大人の場合、ただ皮脂を落とせば良いというものではないのです。
あぶらとり紙を愛用するオイリー肌の方は多いと思いますが、あぶらとり紙は軽く押さるだけでも皮脂をごっそり取り除きます。
強く押したりこすってしまっては、肌を傷めたり毛穴に皮脂を押し込んでしまうことがあります。
テカりが気になるときにはティッシュで軽く押さえるだけで充分ですし、できれば後に解説するようなケア方法で、過剰な皮脂の分泌そのものを減らすようにしてください。
<関連記事>:アトピー肌の美白対策、ポイントと注意点は?
洗顔のしかた
オイリー肌の方はどうしても顔を何度も、念入りに洗いたくなるものです。
簡単な洗顔でも皮脂や汚れは充分に落とせます。それ以上洗いすぎると逆に、肌トラブルを招いてしまうことがあります。
皮脂は常在菌を増やし、常在菌は体を病原菌から守ります。
ニキビなどを防ぐためには、常在菌は残して、酸化した不要な皮脂や肌汚れだけを取り去るのがポイントです。
そのためには、一日に何度も洗顔する必要はなく、朝と夜の2回で十分です。
スクラブ入りの洗顔料を使うと皮脂を落とす手ごたえはありますが、実際にはスクラブ成分で肌が傷つき、ニキビなどの炎症を悪化させるリスクがあります。
またすすぎも泡が落ちる程度で十分で、すすぎ過ぎは乾燥を、そして余計な皮脂分泌を誘います。
シミ予防のためにも古い角質は取り除く必要がありますが、肌に必要な新しい角質まで奪わないようにするため、過剰なピーリングには注意しましょう。
保湿が不十分
オイリー肌にとって洗顔後の爽快感は清々しいものですよね。
そこで「どうせ脂っぽくなるんだから」と、洗顔後何もつけずに放置していませんか?そのままでは、皮脂は過剰でも水分が不足してしまいます。
洗顔後の肌はバリアのない状態であり、化粧水などで保湿をしないと乾燥を招くうえ、肌はバリアのための皮脂をどんどん分泌してしまいます。
<関連記事>:乾燥肌×美白ケア、注意点やポイントは?
オイリー肌のための美白美肌スキンケアをご紹介!
さっぱり系の基礎化粧品できちんと保湿
オイリー肌の方からは「メイクの持ちが悪い」「メイクが浮く」といった悩みがよく聞かれます。
この対策として、オイリー肌用のさっぱりしたタイプの化粧水や乳液でしっかり肌状態を整えてからメイクするようにしましょう。
大切なのは、脂っぽいからといって少し化粧水をつけて乳液やクリームを省くのでなく、さらっとタイプの基礎化粧品を使いすぎない程度に、かつきちんと保湿できる量を使うことです。
乾燥からの皮脂分泌が抑えられ、皮脂量の水分量のバランスが良くなって、メイク崩れしにくくなります。
保湿効果を高めるセラミド配合の美容液をプラスするのもいいですね。
日中にテカりが気になるときやメイク直しでは、スプレー式のミスト化粧水を吹きかけて、その後ティッシュで軽く押さえると、保湿しながら余計な皮脂を取ることができます。
優しい洗顔
洗顔で落とす必要があるのは、酸化した皮脂や汚れだけです。
泡立ちを重視した界面活性剤やスクラブ入りの洗顔料では、肌に必要な常在菌まで落としてしまいます。
化学成分や刺激が少なめの洗顔料で優しく洗いましょう。
どうしても肌の黒ずみや毛穴の詰りが気になる場合には、いつもよりしっかりめに洗顔するのもアリですが、習慣にはせず、その際も泡で優しく洗うように心がけます。
オイリー肌に合う美白化粧品は?
皮脂が多めの肌におすすめなのは、ビタミンC、ビタミンC誘導体を配合した商品です。
ビタミンC誘導体の皮脂分泌を抑制する作用、抗酸化作用、そして抗炎症作用により、毛穴詰まりやニキビの炎症を防ぎ、シミ予防につながります。
自然由来のピーリング成分・フルーツ酸(AHA)も、オイリー肌の方におすすめの美白成分です。
角質層の結合力を弱める作用が肌のターンオーバーを促し、シミの元を排出します。
スキンケアと同時に体の中からのケアも大切です。脂っぽい食事やジャンクフード、化学調味料は少なめに、野菜や果物の抗酸化作用をしっかり取り入れてください。
優しい洗顔や保湿を心がけているとなかなか肌がサッパリしないように感じ、「今以上にテカってしまうのでは」と不安になるかもしれません。
しかしそこを乗り越えて皮脂量と水分量のバランスを整えることが、オイリー肌でのトラブルを改善し、美白・美肌にもつながります。
オイリー肌に合った美白化粧品探しでは、ネットの口コミ・比較サイトを参考にしてみてください。
- 多過ぎる皮脂量でテカりやすく、メイクが崩れやすい
- 保湿を怠って起きる乾燥性のオイリー肌も多い
- 洗顔やあぶらとり紙で皮脂を落とし過ぎるのはNG
- 必要な保湿を怠らない
- さっぱり系の基礎化粧品で保湿して整える
- ビタミンC誘導体配合の美白化粧品がおすすめ
