顔の赤みが気になったことはありませんか?
頬が色づく程度の赤みであれば健康的でかわいらしい印象を与えますが、小鼻やTゾーンなどが赤く見えてしまうと化粧でカバーするのも一苦労ですよね。
美白肌を目指したいのに、赤みがなかなか治らず困っているという人も多いのではないでしょうか。
顔全体、もしくは顔の一部分が火照ったように赤く見えてしまう状態は、「赤ら顔」と呼ばれています。
では、赤ら顔を改善して美白肌を目指すにはどうすればよいのでしょうか。
赤ら顔の原因や具体的な改善方法、美白ケアにおける注意点を見ていきましょう。
目次
赤ら顔の原因は?
顔全体や顔の一部分が赤く見えてしまう赤ら顔は、程度によってはメイクをしても目立ってしまうこともあります。
では、赤ら顔になってしまうのはなぜなのでしょうか。
顔が赤くなるのはなぜ?
顔が赤く見えてしまう主な原因は毛細血管です。
毛細血管は動脈と静脈とをつなぐ非常に細い血管で、体中のあらゆる場所に張り巡らされています。
もちろん顔にも無数の毛細血管が存在し、その中には血液が流れています。
毛細血管は非常に細いため、通常は中に流れる血液の赤い色がそのまま表れることはありません。
しかし、何かのきっかけで血管が広がり流れる血液の量が増えると、皮膚の表面から血液の色が透けて見えることがありこれが赤ら顔の原因となります。
特に鼻のまわりや頬は毛細血管が多いので、赤ら顔が起こりやすい部位となっています。
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赤ら顔になりやすいケース
人はそれぞれ生まれ持った体質が異なりますし、過ごす環境も違いますね。
実は生まれ持った体質や周囲の環境によっては、赤ら顔になりやすいケースもあります。
血液は酸素や栄養分などを運搬するという役割もありますが、体の熱を外に放出させる働きも担っています。
気温が低い環境では熱を逃がさないよう血管が収縮しますが、気温が高いところでは熱を逃がして体温が上がり過ぎないようにするため血管が拡張し血液量が増えます。
このように、温度の変化、特に低温から高温への変化は赤ら顔を引き起こす原因となります。
プレゼンの発表など、緊張する場面で赤ら顔になってしまうという人もいます。
緊張するということは身体がストレスを感じているということです。
ストレスを感じると血流量が増えますので、顔が赤く見えてしまうことがあるというわけですね。
また、アルコールを摂取すると顔が赤くなってしまうという人も多いでしょう。
これは体に有害なアルコールを分解するために血液量が増えるからです。
さらに、便秘や胃腸障害が続く場合や、生活習慣の乱れなどで自律神経のバランスが崩れてしまっている場合にも、顔が赤くなりやすくなってしまいます。
体質や環境を変えることはなかなか難しいですが、腸内環境を整えることやストレスを感じにくい生活習慣を意識すれば、赤ら顔の改善も期待できるでしょう。
肌荒れが原因の場合も
赤ら顔になる原因は体質や環境だけではありません。
肌のコンディションが原因で赤く見えてしまうこともあります。
例えば敏感肌や乾燥肌の人、他の人よりも皮膚が薄い人の肌は、化粧品や紫外線といった刺激を受けやすく、炎症が起こりやすい状態になっています。
炎症が起きてしまった部位は赤く見えやすいので、デリケート肌の人は外部からの刺激に対して特に注意が必要です。
敏感肌の人ほどではないものの、普段は特に肌トラブルのない普通肌の人も、肌が荒れている際には注意が必要です。
顔の皮膚は全身の皮膚よりも薄いため、肌が荒れてしまうと敏感肌の人と同様に外部刺激を受けやすくなってしまいます。
赤ら顔を防ぐためにも、肌トラブルが起こらないように気を付けたいですね。
赤ら顔を改善するために重要なポイントは?
さまざまな原因で起こってしまう赤ら顔ですが、日頃のケアの仕方によっては症状を改善することも可能です。
では、目立つ赤みを抑えるために重要なポイントを3つご紹介しましょう。
ポイント1:十分な保湿で健やかな肌に
赤ら顔を改善する重要なポイントの1つは、「スキンケアの方法を見直してしっかりと保湿すること」です。
敏感肌や乾燥肌の人、顔の皮膚が薄い人はもちろん、顔の赤みが気になる普通肌の人もこの機会に見直してみましょう。
クレンジングや洗顔の際にはゴシゴシこすらないようにし、冷たい水や熱いお湯ではなくぬるま湯で洗い流すようにしましょう。
洗顔後はたっぷりの化粧水で保湿します。
セラミドやヒアルロン酸といった保湿成分が入ったものを使うと、より効果的に肌を潤すことができます。
化粧水で保湿したあとは、水分が逃げてしまわないように乳液やクリームを使って油分を補いましょう。
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ポイント2:抗炎症成分で血管の拡張を防ぐ
赤ら顔はスキンケアで改善することもできますが、体質によってはスキンケアの方法を変えるだけでは赤みがなかなか引かないこともあります。
このような場合には、抗炎症成分を含む化粧品を上手に利用し、血管の拡張を防ぎましょう。
抗炎症成分には、ビタミンC誘導体やグリチルリチン酸ジカリウム、ビタミンKなどがあります。
これらの成分はニキビの炎症も抑えてくれるので、ニキビ肌で悩んでいる人にもおすすめです。
ポイント3:美容外科での治療も検討
スキンケアでの肌質改善はいつもの生活に取り入れやすく、チャレンジしやすいのですが、実際に赤ら顔が改善するまでに時間がかかってしまう場合もあります。
症状が重い場合は美容外科や皮膚科を受診し、フォトフェイシャルなどの治療を受けることを検討しましょう。
これらの治療は、毛細血管の広がりを正常な状態に戻す働きがあるので、赤ら顔の改善が期待できます。
フォトフェイシャルにかかる費用はクリニックによってさまざまですが、1回当たり約3~5万円が相場となっています。
症状によっては何度か施術を受ける必要がありますが、早くに高い効果が見られるので、すぐに赤ら顔を改善したいという人にもおすすめです。
治療を受けた後は肌が乾燥して敏感になり、ダメージを受けやすくなっているので、保湿や紫外線対策をしっかり行いましょう。
赤ら顔さんの美白ケア、注意点は?
赤ら顔の改善方法について見てきましたが、美しく白い肌を目指している人にとっては美白ケアも気になるところですよね。
では、赤ら顔さんはどのような点に注意しながら美白ケアを行うとよいのでしょうか。
スキンケアは肌への刺激に注意!
赤ら顔の症状が見られるときは、外部からの刺激にとても敏感になっています。
クレンジングや洗顔のとき、洗顔後の水を拭き取るときなどには強くこすらないようにし、摩擦を避けるようにしましょう。
また、肌のターンオーバーを促す目的でピーリングを行うという美白方法もありますが、赤ら顔が出やすい人にとっては刺激が強すぎます。
ピーリングなどの肌への負担が大きなスキンケアは避けるようにしましょう。
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美白化粧品は敏感肌用のものを
意外に思われる人もいるかもしれませんが、美白化粧品に含まれる美白成分は肌にとって刺激が強いものも多くあります。
赤ら顔になりやすい人は普通肌の人よりも肌が敏感ですので、普通肌用の美白化粧品を使用すると肌荒れの原因になってしまうことがあります。
赤ら顔さんが美白化粧品を使用する場合は、必ず敏感肌用のものを選びましょう。
また、美白化粧品を使って美白ケアを進める前に、肌質を改善することも大切です。
肌をしっかり保湿して健康な状態にしてから美白ケアをスタートすると、美白ケアにおける肌トラブルを減らすことができますよ。
日常生活の見直しも大事
ストレスや睡眠不足、偏った食生活は、自律神経の乱れにつながります。
自律神経が乱れると、赤ら顔の症状が重くなったり肌が荒れたりといった肌トラブルを招く恐れがあります。
このように、美白肌を目指すには日常生活の見直しも大切です。
ストレスをためない生活を心がけ、栄養バランスの取れた食事を3食きちんと取るようにし、自律神経や肌のコンディションを整えましょう。
赤ら顔は、スキンケアを見直したり美容外科などで治療を受けたりすることで改善することができます。
症状を改善するとともに美白ケアを進める場合は、敏感肌用の美白化粧品を使用するなど肌への刺激に注意し、日常生活を見直すことで内側から自律神経や肌の調子を整えることが大切です。
顔の赤みという悩みを解消し、美しく白い肌を手に入れましょう!
- 赤ら顔とは血管が拡張することで血液の色が透けて見えている状態
- 血液量の増加や自律神経の乱れ、皮膚の薄さ、肌荒れなどが赤ら顔の主な原因
- 十分な保湿や抗炎症成分含有化粧品の使用は赤ら顔の改善に効果的
- 刺激を避け、敏感肌用美白化粧品を使うことで赤ら顔さんも美白ケアが可能
- 睡眠や食生活など、日常生活を見直すことも美白肌のために重要
