植物や果物など、自分の好きな香りで心身をリラックスさせる、アロマテラピーが流行っていますよね。
しかしアロマオイルにはリラックス効果だけでなく、美白やシミ対策にも効果的だと知っていますか?
アロマテラピーは一般的な医療行為とは区別されますが、美や健康をもたらす効果もあるのです。
今回は美白効果のあるアロマと、その注意点を紹介します。
目次
アロマに美白効果があるって本当?
アロマオイルは「香りを楽しむ」イメージが強いですが、本当に美白効果があるのでしょうか?
なぜアロマオイルに美白効果があるの?
アロマオイルの中には、美白に効果のある作用を持つものがあります。
ターンオーバーを正常化したり体の新陳代謝を整える作用のあるオイルは、美白や美肌作りに効果的です。
またメラニンの生成を抑えたり、ホルモンバランスを整えるオイルは、シミの改善に期待できます。
医薬品ではないので即効性はありませんが、アロマオイルで美白を目指すことは可能なのです。
エッセンシャルオイルとアロマオイルの違いは?
香りがあるオイルを総称して「アロマオイル」と呼び、この中には香料やアルコールを合成したオイルも含まれます。
一方「エッセンシャルオイル(精油)」は純度100%のオイルのことで、アロマテラピーにはエッセンシャルオイルが使われます。
エッセンシャルオイルを使ったアロマテラピーは、香りを楽しみながら美容効果が得られるのです。
このページでは便宜上、エッセンシャルオイルのことを、以降アロマオイルと書いて説明していきます。
シミ消しにはアロマオイルをどう使う?
シミ対策に有効なアロマオイルの使い方として、手軽に出来るのがフェイシャルスチームです。
蒸気と共にオイルが肌に届くので、保湿をしながら美白成分を取り入れることができます。
スチームの作り方は簡単で、洗面器にお湯を張り、その中にオイルを1~2滴入れたら完成です。
洗面器の上に顔を寄せたら、湯気を5分程度当てましょう。この時、必ず目を閉じた状態で行ってください。
頭にバスタオルをかぶせるなど、蒸気が逃げないよう工夫するとなお良いです。
またアロマオイルを薄めてマッサージに使うと、肌の血行が促進されてシミ・くすみを改善できます。
オイルを顔全体に薄く伸ばしたら、顔の中心から外側へ円を描くように、1分程度マッサージしてください。
美白効果のあるアロマオイルは?
アロマオイルには多くの種類がありますが、どんなアロマオイルが美白効果を持っているのでしょうか?
メラニンの生成を抑える:カモミールなど
シミの原因となるメラニンの生成を抑える作用を持つのは、「カモミール」や「ローズヒップ」などです。
カモミールにはメラニン抑制の他にも、抗炎症作用や保湿効果があるので、美肌作りにオススメのオイルです。
ローズヒップにはビタミンCが多く含まれているため、乾燥肌やアンチエイジングにも適しています。
ターンオーバーを正常化する:ラベンダーなど
ターンオーバーが整うと、メラニンが排出されやすくなり、新しくキレイな肌が生まれやすくなります。
「ラベンダー」はターンオーバーを整えると共に、リラックス効果・安眠作用も持っています。
過度なストレスや睡眠不足もシミの原因になるので、体調を整えながらシミ対策したい方に有効です。
また「ネロリ」もターンオーバーの正常化に有効で、毛穴を引き締める作用もあります。
皮脂の分泌量を調整したり肌に潤いを与える効果も持っているため、人気のアロマオイルです。
ホルモンバランスを整える:ゼラニウムなど
加齢やストレスなどでホルモンバランスが乱れると、肝斑(かんぱん)などのシミが出来ることがあります。
肝斑が気になる方には、ホルモンの分泌を調整する作用を持つ「ゼラニウム」がおすすめです。
ゼラニウムには血行を促進する効果もあるので、冷え性の改善にも効果を発揮します。
<関連記事>:もしかして肝斑?どうすれば消えるの?
アロマオイルの注意点は?
さまざま美容効果があるアロマオイルですが、使う時には注意すべき点がいくつかあります。
原液を直接肌につけない
アロマオイルの原液は刺激が強いため、肌につける時は必ず薄めてから使わなければなりません。
植物の種子などから作られた「キャリアオイル」を使って、1%以下に薄めましょう。
原液を薄めることで肌へ浸透しやすくなり、穏やかに心身に作用していきます。
万が一、原液が肌に触れた場合や目に入った場合は、すぐに大量の水で洗い流してください。
皮膚に炎症を起こすオイルもある
アロマオイルの中には、皮膚に炎症を起こすオイルもあるので、注意が必要です。
レモン・グレープフルーツなど、一部の柑橘系のオイルは「光毒性」があると言われています。
光毒性があるオイルをつけた肌は、紫外線に過敏に反応して肌が炎症を起こしやすい状態です。
美白に効果的な作用を持つオイルもありますが、かえってシミの原因になるので日中の使用は避けましょう。
またジャスミン・ユーカリなどのオイルが肌に浸透すると、皮膚組織や末梢血管を刺激してかゆみなどが起きる可能性があります。
皮膚の弱い方や初めてアロマオイルを使う方は、事前にパッチテストをして肌の状態を確かめましょう。
使用を控えたほうが良い方も
健康状態や体質によっては、アロマオイルの使用を控えたほうが良い方もいます。
3歳以下の子供や妊婦の場合は、アロマの種類や利用法が限られます。
体への影響や利用法を、アロマを扱う専門店のスタッフに相談してから安全に楽しみましょう。
他にも病気の治療中の方や、処方された薬を服用している方は、医師や薬剤師に事前に確認してください。
以上、美白効果のあるアロマとその注意点を見てきました。
アロマオイルにはさまざまな種類と使用法があり、香りを楽しみながら美白を目指せます。
オイルの美白効果は穏やかに現れるので、美白化粧品でのスキンケアや紫外線対策もしっかり行いましょう。
- 美白に効果的な作用を持つアロマオイルがある
- アロマテラピーにはエッセンシャルオイルを使う
- メラニン生成の抑制にはカモミール・ローズヒップが良い
- オイルを肌につける時は、直接つけずに薄めて使う
- 光毒性など、皮膚に炎症を起こすオイルに注意
