多くの美容効果があると話題の「ココナッツオイル」には、UVカット効果があると知っていますか?
オイルと聞くと、油分が紫外線によって酸化し、肌トラブルの原因になる「油焼け」を思い浮かべますよね。
しかしココナッツオイルは酸化しにくいので日中に使用しても油焼けせず、さらに紫外線を防ぐ効果もあるのです。
今回は、ココナッツオイルの日焼け止め効果と、オイルの使い方を紹介します。
目次
ココナッツオイルってどんなもの?
ココナッツオイルにはどんな特徴があるのでしょうか?
ココヤシの種子から採れるオイル
ココナッツオイルとは、ヤシ科の植物「ココヤシ」の種子から抽出されるオイルです。
精製方法や添加物の有無によって、ココナッツオイルは2種類に分けられます。
高温で精製したり、漂白や脱臭などの工程を加えて作られるのは「ココナッツオイル」と呼ばれます。
工程を加える理由は、鮮度が落ちたココナッツを使用したり、一度オイルを抽出し終わったココナッツを再利用しているからです。
一方、無精製・無添加で加熱せずに抽出しているのが「ヴァージンココナッツオイル」です。
通常は透明ですが、固まると白色になるのが特徴の質の高いオイルで、ココナッツの香りがします。
ココナッツオイルに栄養・美容効果を求めるなら、純度の高い「ヴァージンココナッツオイル」を選ぶと良いです。
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健康成分が豊富に含まれている
ココナッツオイル、特にヴァージンココナッツオイルには豊富な健康成分が含まれています。
バターなど他の油と比べて、ココナッツオイルはそのほとんどが「中鎖脂肪酸」で出来ていることが特徴です。
バターなどは「長鎖脂肪酸」で出来ており、摂り過ぎると脂肪として体内に蓄積し、動脈硬化などにつながります。
対して中鎖脂肪酸は、長鎖脂肪酸の5倍も早くにエネルギーに変わるため、体に蓄積されにくいのです。
加えて、体内に溜まった脂肪も一緒に分解する作用があるので、中鎖脂肪酸で出来たココナッツオイルはダイエットにも良いのです。
また中鎖脂肪酸に多く含まれる「ラウリン酸」には抗菌・抗酸化作用があり、肌の老化を防止します。
ココナッツオイルは冷え性などを予防する「ビタミンE」の量も豊富なので、美容と健康、どちらにも良いオイルなのです。
保湿効果があり、ベタつかない
ココナッツオイルは粘度が低くサラサラしているので、素早く肌に馴染みます。
体に塗った時の付け心地も良く、オイルのベタつきが苦手な方でも使いやすいです。
また保湿効果に優れているので、髪の毛から足の先まで全身のケアに使うことが出来ます。
ココナッツオイルは日焼け止めとして使える?
ココナッツオイルには、どの程度日焼けを防ぐ効果があるのでしょうか?
紫外線カット率は20%程度
ココナッツオイルのUVカット率は20%程度、日焼け止めに表記されているSPFで表すならSPF4~10程度です。
ではあまり効果がないのでは?と思うかもしれませんが、SPF4~10のUVカット効果とはどの程度か計算してみましょう。
日焼け止めに書かれたSPFとは、日焼けを遅らせることができる時間を表しています。
例えば15分で日焼けする方が、SPF4程度のココナッツオイルを塗った場合を考えてみます。
計算式は「日焼けまで15分×SPF4=60分」となり、1時間程度は日焼けを遅らせることが可能です。
もちろんこれは目安の数値ですが、屋内で過ごす時や短時間出かける時の紫外線対策には適していると言えるでしょう。
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肌に優しい日焼け止めとして使える
高SPFの日焼け止めは肌への負担が大きく、乾燥したり肌荒れを起こす場合があります。
一方ココナッツオイルは、クレンジングを必要としないノンケミカルの日焼け止めとして使えます。
特にヴァージンココナッツオイルは100%天然成分で出来ているので、赤ちゃんや肌が弱い方が使っても安心です。
日焼け止めが使えない部位にも塗れる
日焼け止めが塗れない部位の紫外線対策にも、ココナッツオイルは有効です。
口に入っても心配のないオイルなので、皮膚が薄くデリケートな唇にも使えます。
髪の毛も含めて全身に伸ばして、保湿しながらUVカットができます。
幅広い用途がある!ココナッツオイルはどう使う?
ココナッツオイルはUVカット効果の他にも、さまざまな美容・健康効果があります。
美容や健康に良い影響をもたらすには、どんな使い方をすると良いのでしょうか?
美容面:体や髪に塗って全身ケアする
ココナッツオイルは全身に使えるオイルなので、多くの美容効果が期待できます。
メイクを落とすクレンジングに使うと、肌に必要な皮脂やうるおいを残しながらメイクオフできます。
洗顔後はココナッツオイルを手に2~3滴出して、顔に広げて保湿しましょう。化粧水に混ぜても良いです。
オイルをボディマッサージに用いる場合は、手足だけでなく、頭皮にも使ってみましょう。
シャンプー前に頭皮を軽く揉むようにオイルマッサージすれば、皮脂などの汚れが落ちやすくなります。
入浴後は、毛先を中心にオイルを付けてから髪を乾かすと、しっとりとしたツヤのある髪になります。
健康面:食用のココナッツオイルを摂取する
ココナッツオイルは、糖尿病を予防したりコレステロールを下げるなど、健康にも良い影響をもたらします。
オイルをうがいに使うと、虫歯や歯周病、口臭を予防できる効果もあります。
またココナッツオイルには食用の商品があり、摂取方法もさまざまです。
そのまま使う場合はバターの代わりにパンに塗ったり、温かいコーヒーや紅茶に入れるのがオススメです。
ココナッツオイルは熱で酸化しにくいので、焼く・揚げるなど、一般的な油のように調理油としても使えます。
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ココナッツオイルを使う時の注意点は?
ココナッツオイルにUVカット効果はありますが、長い時間外出する時などの紫外線対策には不十分です。
日焼け止めとしてオイルを塗る場合は、外出する時間や肌の状態によって、使用すべきか判断してください。
またココナッツオイルは温度が低いと固まるので、特に冬場は手のひらで温めてから肌に塗りましょう。
食用のオイルを「温かい」コーヒーや紅茶に入れるのも、同じ理由です。
食用のオイルの適量は、1日に大さじ2杯程度と言われています。
過剰に摂ると、食欲不振・頭痛・吐き気などの症状が出る場合があるので、体に負担のない量を心がけましょう。
以上、ココナッツオイルの日焼け止め効果と、オイルの使い方を見てきました。
ココナッツオイルは美容・健康効果だけでなく、UVカット効果もあります。
ただし日焼けをしたくない方は、あくまでも補助的な日焼け止めとして考えると良いでしょう。
- 美容効果を求めるならヴァージンココナッツオイルが良い
- ココナッツオイルのUVカット率は20%程度
- 唇や髪の毛など、全身の日焼け対策に使える
- 美容・健康面にもさまざまな良い影響がある
- ココナッツオイルは補助的な日焼け止めとして使おう
