日焼け止めをただ塗っておけば、日焼けや肌トラブルを防げると思っていませんか?
間違った日焼け止めの塗り方だと、紫外線を十分にカットすることはできません。
日焼けによる肌トラブルを防ぐためには、日焼け止め効果を引き出す塗り方をする必要があります。
今回は、日焼け止めの効果的な塗り方を紹介します。
目次
日焼け止めの間違った塗り方は?
日焼け止めの塗り方を間違えると、その効果が十分に発揮されません。
ここでは皆さんがやりがちな、間違った塗り方を見ていきます。
NG 1:一度だけ、すり込むように塗る
日焼け止めをサッと一度しか塗らないのは、効果的ではありません。
一度塗りだと塗りムラが出来てしまい、まだらに日焼けしてしまいます。日焼け止めは、二度塗りが基本です。
また肌に密着させようとすり込む塗り方は、逆にポロポロと日焼け止めが崩れてしまう原因になります。
日焼け止めが薄く伸びてしまい、UVカット効果の低下にもつながってしまいます。
肌の毛穴やシワに沿って、優しく叩くように伸ばさないと、日焼け止めの十分な効果が見込めません。
NG 2:塗る量が少ない
日焼け止めに表記されている効果を得るためには、1平方センチメートル当たり2mgの量が必要です。
顔に塗るなら、面積は約400平方センチメートルなので、800mgが適量になります。
800mgの目安は、クリームタイプならパール2個分、ミルクタイプなら500円玉くらいの大きさです。
適量より1/3程度少なく塗った場合、日焼け止めの効果は半分くらいまで落ちてしまいます。
NG 3:乾燥した肌に塗る
肌が乾燥していると、日焼け止めの十分な効果が期待できません。
メイクを行う前と同じように肌状態を整えないと、日焼け止めのノリやツキが悪くなるからです。
また肌が乾燥した状態で塗ると、日焼け止めがなじまず、崩れやすいです。
肌の乾燥はメイク崩れの原因にもなるので、土台に塗った日焼け止めも一緒に落ちてしまいます。
<関連記事>:乾燥肌×美白ケア、注意点やポイントは?
NG 4:外出の直前に塗る
日焼け止めは、塗った後に肌になじむことで、初めてその効果を発揮します。
肌になじむまでには30分程度かかるので、出かける直前に塗っても、すぐには効果がありません。
NG 5:こまめに塗り直さない
日焼け止めを塗った後、時間の経過とともにUVカットの効果は低下します。
汗をかいたり衣服などに擦れて日焼け止めが落ちると、さらに効果が下がってしまいます。
こまめに2~3時間おきに塗り直さないと、日焼け止めの効果を保つことはできないのです。
<関連記事>:日焼け止めが効かない!その原因は?おすすめの日焼け止めは?
日焼け止めを効果的に塗るためのポイントは?
日焼け止めを効果的に塗るためには、どんなポイントに気をつけたら良いのでしょうか?
ポイント1:正しい順番で日焼け止めを塗る
日焼け止めの効果を高めるためには、正しい順番で塗ることが大切です。
(1)化粧水
(2)日焼け止め ←ここで使う!
(3)化粧下地
(4)ファンデーション
まずは化粧水で保湿することで、日焼け止めを肌になじみやすくします。
その後に日焼け止めを塗り、普段のメイクをしてください。
化粧下地を日焼け止めの後に塗ることで、ファンデーションのノリが悪くなるのを防ぎます。
最後にフェイスパウダーなどの粉で仕上げると、土台に塗った日焼け止めが崩れにくいです。
ポイント2:日焼け止めのタイプで塗り方を変える
日焼け止めのタイプによって、効果的な塗り方も変わります。
クリームタイプは硬めの質感なので、一度手のひらに出して伸ばしてから、反対の手の指につけます。
指につけたクリームを、左右の頬・おでこ・鼻・アゴの5点に置いてください。
頬やおでこは、置いたクリームをさらに細かく2、3つに分けてから塗り始めると、ムラになりにくいです。
塗り広げる際は、優しく叩くように、内側から外側へリフトアップするようなイメージでなじませましょう。
一方ミルクタイプは、指先に日焼け止めを出して、そのまま顔に5点置きして塗り始めてください。
このタイプは肌に吸収されやすいので、指から直接塗ると、手のひらで日焼け止めが吸収されるのを防げます。
ポイント3:肌のシワに沿って塗る
日焼け止めを塗る時は、肌のシワに沿って伸ばすのが、適切な方向です。
体の多くの部位は、横にシワが出来るようになっています。
手や足の甲は縦に塗りがちですが、シワは横にできるので、横方向に塗り伸ばしてください。
シワの方向を意識しないで塗ると、皮膚が無理に引っ張られてしまい、シワやたるみの原因になります。
適切な方向に沿うと肌への負担が少なく、日焼け止めが伸ばしやすいです。
<関連記事>:色白は要注意?日焼けしやすい肌質の方のための美白対策!
日焼け止めの効果を保つ!塗り直しの方法は?
先ほど、2~3時間で塗り直さないと、日焼け止めの効果を保てないと説明しました。
つまり、外出先で日焼け止めを塗り直す必要があります。
どんな方法があるか、以下で見ていきます。
方法1:乳液でベースメイクを落としてから塗る
厚塗りにしたくない、崩れたメイクをキレイに直したい場合は、一度ベースメイクを落としましょう。
まずコットンに乳液を付けて、ベースメイクをふき取ってください。ポイントメイクは落とさなくてOKです。
きれいにふき取ったら、日焼け止めを塗ります。そのあと、メイクをやり直します。
乳液は油分が多いので、外出先でクレンジングとして使うことができます。
また乳液を使ってふき取るので、日焼け止めを塗り直す前に肌の保湿をすることができます。
しっかりメイクをしている方は、乳液を肌に置いて指で優しくなじませてから、コットンでふき取ってください。
脂性肌の方は、油分の多い乳液よりも、ふき取り化粧水を使ったほうが良いでしょう。
方法2:UVカットパウダーをメイクの上から重ねる
手軽に塗り直したい場合は、UVカット効果のあるパウダーがオススメです。
パウダーを使う前に、ティッシュで軽く肌を押さえて、汗や皮脂を取り除きましょう。
その後、パウダータイプの日焼け止めや、UVカット効果のあるパウダーファンデーションで塗り直してください。
メイクの上から重ねられるので、時間がない時や屋内で過ごす時に適した方法です。
汗や皮脂を除く際は、土台に塗った日焼け止めが落ちないように注意してください。
方法3:体の塗り直しにはスプレータイプを使う
スプレータイプの日焼け止めは持ち運びがしやすく、外出先での塗り直しに便利です。
スプレーは体の部位によって、使い方が少し違います。
手足には直接スプレーをかけ、その後手のひらで、大きく円を描くようになじませます。
首は顔に近く、皮膚の薄いまぶたや粘膜にかかる可能性があるので、直接かけるのは避けてください。
使うときは、手のひらに出してから塗ってください。首になじませる時は、下から上に向かって広げましょう。
日焼け止めスプレーのメリットは、手の届きにくい背中や髪の毛にも、まんべんなく塗れることです。
髪や背中に塗るときは、10センチから15センチ離してスプレーします。必ず換気をして使って下さい。
スプレーという性質上、肌にかけただけでは、塗りムラができる可能性があります。
スプレーをかけた後は、手のひらでしっかりとなじませることが大切です。
以上、日焼け止めの効果的な塗り方を見てきました。
日焼け止めを適切に塗って、透明感のある美白を目指しましょう。
- 日焼け止めを薄く塗ったり、乾燥した肌に塗るのは間違い
- 塗り直しをしないと、日焼け止めの効果は保たれない
- シワに沿って塗ると、肌の負担が少なく、伸びが良い
- 塗り直す時は、乳液やUVカットパウダーを使う
- 体の塗り直しにはスプレータイプが手軽で塗りやすい
