できてしまったシミを治すには、美容外科で治療を受けるのが一番手っ取り早い方法です。
ですが、治療方法や費用など、シミ取りの美容外科についてよく知らないという人も多いかと思います。
この記事では、シミ取りを考えている人のために、美容外科で行っているシミ治療について詳しく紹介します。
これを参考に、ぜひ自分に合った治療方法を見つけてください。
目次
シミ取り治療1:レーザー・光治療
最初に紹介するのは、レーザー・光治療です。シミ取り治療のなかでもよく知られている方法です。
レーザー・光治療の仕組みや費用などを詳しく見ていきましょう。
シミ取りのレーザー・光治療、どんな種類があるの?
シミ取りのレーザー・光治療にはいくつか種類があり、それぞれ特徴があります。ここでは3種類の治療法について紹介します。
1つめは「Qスイッチアレキサンドライトレーザー」です。
メラニン色素だけに反応するレーザーを使い、シミやそばかすのもとであるメラニン色素を熱によって破壊していきます。
1回の施術でシミをほぼ除去することができ、費用は、1cm四方あたり1~1.5万円が相場となっています。
2つめは「フォトフェイシャル(光治療)」です。
メラニン色素だけを攻撃していくのは他の治療法と同じですが、フォトフェイシャルの場合、レーザーよりも弱い光を用いるのが特徴です。
弱い光を使うことによって、施術中の痛みも軽減されますし、ダウンタイムも短くなります。
逆にシミが消えるまでの施術回数は増えますが、できるだけ肌にダメージを与えずにシミを取りたいという人に人気の治療法です。
施術にかかる費用は、1回あたり1.5~2万円が相場となっています。
3つめは「レーザートーニング」です。
出力を下げたレーザーを均一のパワーで照射するもので、レーザーによる治療が難しかった肝斑にも用いることができます。
また、色素沈着や顔のくすみなどを治すことも可能で、施術にかかる費用は、1回あたり2~3万円が相場となっています。
レーザー治療で肝斑が濃くなるって本当?
肝斑はシミの一種ですが、普通のシミ治療では肝斑は治せません。
普通のシミと見誤って強い光を当ててしまうと、かえって肝斑を悪化させることになります。
レーザートーニングのように、肝斑には肝斑用の治療方法があります。
肝斑は顔両側の頬骨あたりにできるので、その付近のシミが気になる人は治療前のカウンセリングなどで相談しておきましょう。
<関連記事>:肝斑に効く化粧品はある?正しいケアで早く治そう!
シミ取り治療2:美容注射・イオン導入
次に紹介するのは、美容注射・イオン導入です。美容注射はなんとなくイメージが湧くという人も多いかもしれませんね。
それぞれどういった仕組みでシミが改善できるのでしょうか。詳しく見ていきましょう。
美容注射・美容点滴でシミ治療はできる?
美容注射では、ビタミンC・ビタミンE・トラネキサム酸などの美白成分が用いられます。
これらの成分を体内に直接注入し、シミの原因となるメラニンの過剰な生産を抑えることで、シミや肝斑などを改善していきます。
またメラニンの生成を抑えるということで、色素沈着や日焼けなどを予防する効果もあります。
体の内側から治す方法には内服薬もありますが、消したいシミのところに直接成分を注入できる分、美容注射のほうが効率的でしょう。
美容点滴では、ビタミンCやトラネキサム酸、L-システインなどの成分を、血管内に少しずつ投与していきます。
美容点滴はシミやそばかすだけでなく、肌のくすみ、肌荒れなどにも効果的です。
ピンポイントに効果を発揮する美容注射とは異なり、美容成分が血液に乗って全身に行きわたるため、身体全体のケアをしたい場合に向いています。
<関連記事>:全身美白、気になるボディの黒ずみの原因と対策をご紹介!
イオン導入ってどんなもの?
イオン導入は、ごく弱い電流を使って有効成分を肌の奥まで届ける、というものです。
ケミカルピーリングやフォトフェイシャルなど、他の治療とイオン導入を合わせることによって有効成分が肌の深部まで浸透し、治療の効果をより高めることができます。
イオン導入の費用は、1回あたり6000円前後が相場です。
他の治療とセットで行うことが多いため、その分割引になることも多いようです。
シミ取り治療3:ケミカルピーリング
最後に紹介するのは、ケミカルピーリングです。先に紹介した2つと異なり、美容外科で施術を受けるほか、自宅でセルフケアをすることも可能です。
ケミカルピーリングの仕組みやセルフケアする場合の注意点などを見ていきましょう。
ケミカルピーリングって何?
ケミカルピーリングとは、薬剤を使って肌の表面にある古い角質や毛穴の老廃物を取り除く方法です。
古い角質を取り除くことによって肌のターンオーバーが促され、メラニン色素を含んだ細胞が排出されやすくなります。
ケミカルピーリングは、3~4週間に1回のペースで行います。シミ治療の場合、10回程通っている人が多いようです。
ケミカルピーリングの費用は1回あたり1.5万円前後が相場ですが、プランによっては割安になっていることもあります。
<関連記事>:【お肌の生まれ変わり】ターンオーバーと美白・シミの関係
自宅でできるピーリングでも、シミは消せる?
市販のピーリング剤を購入すれば、自宅でピーリングを行うことも可能です。
ただし、美容外科で行っているものに比べると効果は劣ってしまいます。
自宅でピーリングをする場合には、説明をよく読み、使用頻度を守って行うようにしましょう。
やりすぎるとかえって肌を傷つけてしまうことになります。
また、ピーリング後のケアも大切です。肌の層が薄くなり乾燥しやすい状態になっているので、普段よりも念入りに保湿をしましょう。
肌のバリア機能も低下しているので、紫外線対策も必須です。
美容外科のものより弱いとはいえ、敏感肌や乾燥肌の人は副作用が出やすいため注意が必要です。
ピーリングを行ったあと肌に違和感があったり、肌が赤くなったりしていた場合はすぐに使用を中止してください。
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シミ取りの美容外科、注意点は?
シミ取りにはどんな方法があるか見てきましたが、この中からどうやって治療法を選べばよいのでしょうか。
シミ取りで美容外科にかかる際、気を付けたい点をまとめました。
一番効果のある美容外科は何?
シミを消すのに最も効果があるのは、レーザー治療です。
1回~数回の施術でシミをきれいに消せるケースが多く、治療期間も短く済みます。
ただしその分、施術中に強い痛みを感じたりやけどを負ったりするリスクもあることを理解しておいてください。
シミの症状は人それぞれですし、治療方法もそれぞれ特徴があります。
薄いシミがたくさんある人と、濃いシミが1つだけという人では、最適な施術方法も変わってくるでしょう。
また、短期間で治療したい人とできるだけ肌に負担をかけずに治したい人でも変わってきますよね。
いろいろと情報を集めたり、カウンセリングを受けたりして、自分に合った施術方法を見つけましょう。
複数のシミ治療を並行して行ってもいいの?
医師の判断によっては、レーザー治療と内服薬など複数の治療法を並行して行うこともあります。
症状によっては複数の治療法を組み合わせた方が効果的な場合もあるからです。
ですが、自己判断で複数のシミ治療を行うのは危険ですのでやめましょう。
また、市販のシミ治療薬など他に使っている薬がある場合は、カウンセリング時に相談しておくと安心です。
ここまで、美容外科で受けられるシミ治療について見てきました。
それなりの効果は期待できるものの、やはり高額な費用がネックになりますよね。
またレーザーなどでシミを一気に消せたとしても、お手入れをサボってまたシミができてしまっては意味がありません。
逆に、自分にあった美白化粧水できちんとケアすれば、即効性こそなくても、徐々にシミを薄くすることができますよ。
以下ではシミ化粧品の選び方やおすすめのアイテムについて紹介していますので、ぜひ参考にして下さい。
シミを消す化粧品、失敗しない選び方は?