美白に興味のある人ならば、一度は「美白有効成分」という言葉を見たり聞いたりしたことがあるのではないでしょうか。
この記事では、美白有効成分の定義や働き、美白化粧品を選ぶ際のポイントなどを紹介していきます。
これを読めば、より効果的な美白の方法がきっと分かりますよ。
目次
「美白有効成分」とは?
「美白有効成分」と聞いて、どんなものを想像するでしょうか。
「美白に効果がある成分」というのは文字からなんとなく想像できても、具体的な働きや成分名まではなかなか思い浮かばないかもしれません。
ここでは、まず「美白有効成分」がどういうものなのか詳しく解説します。
そしてそれに関連して、化粧品と薬用化粧品の違いについても解説していきます。
美白有効成分ってどんなもの?
「美白有効成分」とは、厚生労働省から「メラニンの生成を抑え、シミやソバカスを防ぐ効果(または類似の効果)がある」と認められた成分のことです。
安全性や有効性を確保するために、美容液などに配合できる量がそれぞれ決められています。
研究開始から許可の取得までは約10年かかると言われるほど、美白有効成分の開発は難しいとされています。
現在は、アルブチンやトラネキサム酸など約20種類の成分がその効果を認められ、厚生労働省からの認可を受けています。
化粧品と薬用化粧品の違いは?
化粧品のなかには、「薬用」と書かれている商品がありますよね。
よく見かける表記ですが、薬用化粧品と普通の化粧品の違いは、どこにあるのでしょうか。
それを説明するためには、薬事法における分類について簡単に知っておく必要があります。
一般的な薬や化粧品は、薬事法によって「医薬品」「医薬部外品」「化粧品」の3つに分類されています。
実は薬事法において「薬用化粧品」という区分はなく、正式には「医薬部外品」に分類されることになります。
医薬部外品というのは、「ある効果」について、厚生労働省で許可した成分を一定濃度で配合したものを指します。
美白を目的とした場合、その効果があると厚生労働省から認められた成分が「美白有効成分」でしたね。
つまり「薬用美白化粧品」というのは「美白有効成分」を一定の濃度で配合した化粧品のことです。
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美白有効成分の3つの働き
「美白有効成分」という名称で一括りにされていますが、実は美白有効成分には3つの働きがあります。
それぞれの働きと、代表的な成分を紹介します。
この働きを知っているか知らないかで、美白ケアの効率が変わってきます。ぜひしっかり読んで、参考にしてください。
その1:メラニンの抑制
アルブチン、コウジ酸、プラセンタエキスなどは、「チロシナーゼ」という酵素の働きを阻害し、シミのもととなるメラニンの生成を抑えてくれます。
この働きによって新しいシミができにくくなるため、シミの予防に適している成分です。
既にできてしまったシミをどれだけ治しても、そのあとから次々にシミができてしまってはキリがないですよね。
美肌を目指すのであれば、シミの治療・改善とともにシミ予防も重要になってきます。
その2:メラニンの還元
ビタミンC誘導体、エラグ酸などは、メラニンを還元してシミを薄くする働きを持っています。
できてしまったシミを治すには、この働きを持った成分を取り込むのが効果的です。
「美白」や「シミ消し」と聞いてイメージするものに一番近いのがこの働きかもしれませんね。
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その3:メラニンの排出
プラセンタエキス、4MSK、リノール酸Sなどは、肌のターンオーバー(新陳代謝)を促す働きを持っています。
通常、人間の肌は一定周期で新しいものに生まれ変わっていますが、その周期が長くなったり乱れたりすると、メラニンを含んだ細胞が排出されにくくなり肌に残り続けてシミになってしまいます。
これらの成分は肌のターンオーバーを促進し、メラニンをきちんと排出できる状態を整えてくれます。
ターンオーバーが正常に行われれば、皮膚の上の層から順番に古い細胞が排出されて、あとから新しいキレイな細胞が生まれてくるようになりますよ。
それぞれの美白成分についてもっと詳しく知りたいという方は、以下で紹介してますので参考にしてもらえればと思います。
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美白有効成分のQ&A
ここからは、美白有効成分についての疑問にお答えしていきます。
より多くの知識を身につけて、毎日の美白ケアに生かしていきましょう。
一番美白効果の高い成分はどれ?
美白効果のある成分としては、「ハイドロキノン」が有名ですよね。
しかし意外にも、これは美白有効成分としての認可が下りていません。
ハイドロキノンと似た働きをする美白成分に、アルブチンがあります。
アルブチンはハイドロキノンに比べると効果がおだやかで、肌への刺激も少ない成分です。
ただ、先ほど紹介したように、美白成分にはメラニンの抑制・還元・排出の3つの働きがあります。
シミを予防したいのか、それとも今あるシミを消したいのかによって、選ぶべき成分は変わってきます。
効果が高いと言われている成分を使うのも一つの手かもしれませんが、それよりも自分の目的(メラニンの抑制・還元・排出)に合った成分を取り入れることが大切です。
美白成分は肌への刺激が強いって本当?
シミやそばかすの原因ということで嫌われているメラニン色素ですが、もともとは紫外線などの刺激を吸収し、肌を守る役割をしています。
肌が刺激を受けるとメラノサイトからメラニンが作られるのは、肌を守るための正常な働きなのです。
美白成分は、このメラニンやメラノサイトの働きを妨害することによって、シミをできにくくしたり薄くしたりしています。
肌を守るという本来の機能を邪魔するわけですから、当然肌には負担がかかります。
そしてメラニンやメラノサイトの働きを阻害するということは、肌のバリア機能が低下し、外界からのダメージを受けやすくなる、ということでもあります。
肌が乾燥している時や日焼けした直後など、肌のコンディションがあまり良くない時には、美白化粧品の使用を控えましょう。
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美白化粧品を選ぶ時のポイントは?
美白化粧品を選ぶ際には、シミの予防や改善など、自分の目的に合った成分が入っているか、しっかりチェックするようにしましょう。
また、美白成分の浸透力も大事なポイントです。美白成分がどんなにたくさん配合されていても、肌に浸透していかなければ充分に効果が発揮されなくなってしまいます。
防腐剤をはじめとする添加物ができるだけ少ないもの、浸透技術にこだわったものなどを選ぶのが良いでしょう。
以下ではおすすめの美白化粧品を紹介していますので、気になる方はぜひチェックしてくださいね!
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