シミ取りのレーザー治療、失敗例は?



頑固なシミに悩む女性にとってレーザー治療は希望の光ですが、高額な治療費を払って結果が期待通りでなかったときのショックは大きいですね。

シミ取りのレーザー治療ではどんな失敗があるのでしょうか?具体例とその対策を見ていきましょう。


肝斑(かんぱん)に照射され悪化した



シミ(老人性色素斑)と肝斑は、広い意味ではどちらもシミですが、原因も出かたも違います。

医師が肝斑をシミと見誤ってレーザー照射をすると、効果がないばかりでなく悪化することがあります。

シミと間違えやすい!肝斑とは?

ふつうシミと言えはおもに紫外線の影響によって生じる老人性色素斑を指しますが、これと間違いやすいものに肝斑があります。

肝斑は、ほほ骨や目尻の下に左右対称に出るシミで、色が薄く、輪郭がぼやけているのが特徴です。


30~40歳代で出やすく、ホルモンバランスの変化やストレス、紫外線・摩擦で濃くなることもあります。

肝斑にレーザー照射は逆効果?

シミのレーザー治療は、黒や茶色に反応するレーザーを照射して色素を破壊しますが、薄いしみに対してはむしろ効果が少ないという性質があります。

そのため、色の薄い肝斑には、シミ治療用のレーザー照射は効果が期待できないのです。


効果がない半面、レーザー照射による刺激やダメージはあるので、施術後にむしろ肝斑が濃くなってしまうことがあります。

肝斑のレーザー治療もある

シミのレーザー治療では肝斑を消すことはできませんが、肝斑を改善するためのレーザー治療はあります。

肝斑に効果のあるレーザー治療では、出力を弱めて数回にわたってレーザー照射します。


肝斑にふつうのシミ用のレーザー治療をして悪化させてしまうのは医師の責任ですが、実際には見分けが難しい場合があり、老人性色素斑と肝斑が同じ部位に混在していることもあります。


レーザー照射後に、シミが濃くなった



シミをとるためのレーザー治療のはずが、かえってシミが濃くなってしまうケースもあります。

レーザー治療でシミが濃くなるのはなぜ?


レーザー照射後にシミが濃くなる理由として考えられるのは次のようなものです。

・医師の不適切な施術
・施術後の患者のケアの間違い
・過渡期の一時的な現象

医師の経験不足や時代遅れの機材を使っているなど、施術が不適切でシミを濃くしてしまうことがあります。

しかし、それよりもずっと多いのは、患者が施術後の必要なケアを怠って、シミを濃くしてしまうケースです。


シミのレーザー治療は、病院でのレーザーの照射だけで治療が完結するわけではなく、その後数カ月間の注意深いスキンケアが必要です。

患者にその心がけがないと、レーザー治療をしても期待する効果は出ません。


レーザー治療は表皮に沈着しているメラニン色素を破壊する治療ですが、メラニン色素を生産しているメラノサイトを破壊することはありません。

施術後もメラニン色素は生産されおり、施術の刺激でしばらくの間はむしろメラニン色素を作りやすい状態にあります。


手術後少なくとも3~4カ月は肌の保湿と紫外線対策を十分にしないと、いったん消えたシミが再びできてしまう可能性もあります。

シミが濃くなるのは治りかけの証拠?

レーザー治療後にシミが濃くなった!と感じても、その後しばらく経つと、かさぶたとなってシミがはがれ落ちることもあります。

レーザーを照射したシミが肌の深い部分に合った場合、ターンオーバーによって肌の表面に出てきて、剥がれ落ちるまでに時間がかかるためです。


無理な刺激を与えると新たなシミが発生してしまう恐れがあるため、しっかり保湿してしばらく見守りましょう。


シミが濃くなるのを防ぐには?

レーザー治療の後にシミが前よりも濃くなるというショッキングな事態を避けるためには、医師の注意を守って正しいケアをすることが大切です。

施術後10日間くらいは処方された軟膏をぬり、被覆シール(ピンク色の絆創膏)を貼ることになります。


その後も3~4カ月は保湿と紫外線対策を十分に行ない、なるべく刺激の少ない化粧品を使用するようにしてください。


肌に火傷の症状が出た



レーザー治療は熱によって照射部分にごく軽い火傷を起こす治療ですが、まれに水泡ができたり、治った後に赤い色素沈着が残ることがあります。

レーザー治療でなぜ火傷が起こる?

レーザー治療は光を熱に変えてメラニン色素を破壊する治療なので、色素周囲の細胞も熱の影響で軽い火傷をおこします。

通常は術後数時間ヒリヒリした熱感があり赤みが出るという程度で、数日後に薄いかさぶたができて治ります。


しかし、水泡ができるくらいに火傷の程度が進むと、水泡が破れた後にかさぶたができて、かさぶたが取れた後に色素沈着が残ります。

また、程度が酷いと火傷跡が残る場合もあります。

軽いやけどなら放置しても大丈夫?

施術後数時間軽いヒリヒリ感や赤みがでるのはふつうなので、気になるようなら冷やす程度の処置でかまいません。

しかし翌日にも痛みが残ったり、水泡ができたりしたら、自分で薬を塗ったりしないですぐに施術したクリニックで診てもらい手当てを受けましょう。

レーザー治療で火傷をしてしまったら?

レーザー治療で水泡ができるような火傷をした場合、施術したクリニックなら無料で治療できる場合がほとんどです。

しかし「シミが消えなかった」、「濃くなった」という場合、治療費は返してもらえないことが多いようです。


クリニックでは施術前に患者の施術への同意書を取り、その中に1回の施術ではシミが取れない場合がある、一時的に濃くなる場合がある、などの注意書きがあるからです。

消えない火傷跡が残ったりした場合は、当然治療費の返却だけでなく損害賠償や慰謝料の請求も可能です。


しかし、「消えない火傷跡」であるかどうかの認定には時間がかかるので、精神的にも金銭的にも負担がかかる辛く長い戦いを覚悟しなくではなりません。

シミ取りのレーザー治療で失敗しないためには?



レーザー治療で失敗・後悔をしないためには、クリニック選びが重要なことはもちろん、レーザー治療のリスクについても理解しておくことが大切です。

信頼できる病院・ドクターを探す

病院や医師によって、レーザー治療の経験や技術には大きな差があります。

より信頼できる病院や医師を選ぶには、周りにレーザー治療を受けた人がいたら話を聞いたり、ネットの口コミを辿ってみましょう。


また病院のホームページでは、レーザ治療の成果だけでなく、限界やリスクについても丁寧に書かれているか確認してください。

実際に来院した際に、カウンセリングが丁寧でない、リスクについての詳しい説明がないと感じた場合は、契約を見送ることも大切です。

リスクを事前に理解しておく

レーザー治療での失敗は、医師のミスだけが原因ではありません。

施術を受ける側が事前にリスクを理解しておくことと、施術後のケアを正しく行うことも大切です。


レーザー治療の仕組みや流れ、リスクについても十分に理解してから施術を受けるようにしてください。

契約内容の確認

レーザー治療でシミが消えなかった、濃くなってしまった場合、病院によってはもう一度施術をしてもらったり、別の施術を試せる場合もあります。

効果がなかったとして返金してもらうことは難しいですが、それ以外にどんなアフターケアが受けられるかも確認しておきましょう。


施術によって火傷跡が残るような火傷をした場合は、治療費の返却や損害賠償を請求することができます。

ただし、クリニックがすんなり要求を認める可能性は低く、裁判を覚悟しておく必要があります。

<シミ取りのレーザー治療、失敗例は? まとめ>

  • 肝斑にシミ取り用のレーザーを当てると悪化することがある
  • レーザー治療後のケアを間違うとシミが濃くなることがある
  • レーザー治療の施術後に火傷の症状がでることがある
  • レーザー治療で失敗しないためには、病院や医師を慎重に選ぶ必要がある
  • レーザー治療を受ける前に、そのリスクよくを理解しておく