美白成分、N-アセチルシステインについて



美容技術は日進月歩で進化しています。

次々に新しい成分が研究、開発されていくなかでも注目しておきたい美白成分のひとつが、「N-アセチルシステイン」です


N-アセチルシステインは、システインに似た成分でありながら、システインよりもさらに高い美白効果が期待できると言われます。

N-アセチルシステインには美白の他にも様々な効果があり、美容~医療まで幅広く利用されているのが特徴です。


そもそもどんな成分なのか、その働きや美白作用、摂取のコツや副作用などの注意点を押さえ、美容・健康に上手にとり入れてみてください。


N-アセチルシステインってどんな成分?


安定して効果を発揮できるアミノ酸

美容商品に広く配合されるシステインには、体内に取り入れるとすぐに酸化してしまうという性質があります。

その弱点を補うのが、N-アセチルシステイン(N-Accetyl-Cysteine)(NAC)であり、元々は医療用成分として1960年代から利用されているものです。


N-アセチルシステインは、体内でも安定して効果を発揮することから「システインの安定型」と呼ばれます。

美容以外にも幅広く利用されるアミノ酸で、医薬品、デトックス商品、アンチエイジングサプリメントなどにも含まれています。


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N-アセチルシステインの働き

特に注目したいのが、抗老化の働きと、毒性のある物質を体外に排出する働きです。

アンチエイジングには抗酸化物質が欠かせないことは、広く知られていますよね。


体内で重要な役割を果たす抗酸化物質にグルタチオンがあります。

N-アセチルシステインはグルタチオンの前駆物質と言われ、体内のグルタチオン量を増やして、抗酸化作用を高めるのに役立つのです。


N-アセチルシステインは毛髪や爪、皮膚を形成するアミノ酸であることから、これらを美しく保つのにも欠かせません。

環境汚染の影響や、飲食物の摂取によって、私たちの身体には鉛、カドミウム、水銀といった毒性の強い重金属が、微量ながら日々入ってきています

これらは困ったことに、一度体内に入るとなかなか排出されないという性質があります。


N-アセチルシステインにはこれらの重金属と結びつく性質があり、毒性のある物質が体外に出るのを促してくれます。

アルコールやタバコの害から体を守る働きも注目され、二日酔い対策としての摂取が有効です。ビタミンCと一緒に摂取すると相乗効果が期待できます。


<参考サイト>
医療用医薬品 : アセチルシステイン

医薬品としての役割

N-アセチルシステインは、世界中で様々な医薬品に利用されています。

・気管支炎やぜんそく、副鼻腔炎といった呼吸器疾患から呼吸器を守る
・去痰薬の主成分として利用
・アセトアミノフェン、一酸化炭素、アクリロニトリル、クロロホルムによる中毒の緩和・抗けいれん薬のフェニトインによるアレルギーの軽減
・腎疾患患者の心臓病リスクを軽減
・慢性気管支炎、COPD、肺胞炎などの肺疾患への処方
・重金属の解毒
・放射線療法のダメージ軽減


美白への効果は?



美白では、体の内側と外側、両方からの対策が大事ですが、様々な有効作用があり体内で安定して働くN-アセチルシステインは、特にサプリメントといった内側からの美白ケアに向いています。

美白目的のサプリメントの多くには、ビタミンCとともにシステインが配合されています。

抗酸化作用の美白効果

シミなどの肌老化と加齢には密接な関係があります。

N-アセチルシステインの抗酸化作用は、老化や飲酒、喫煙、ストレスなどで増加する活性酸素を取り除き、肌細胞の老化を防いで若々しさを保つのに役立ちます。


仕事がらお酒の席が多く肌への影響が気になる・・・という方は、ぜひ摂っておきたい成分です。

メラニンの過剰生成を防ぐ

N-アセチルシステインには、メラニン色素の過剰生成を抑制する作用があります。

シミやくすみ、そばかすの予防に欠かせない働きですね。同じ作用を持つビタミンCと相性が良く、一緒に摂ることで相乗効果が期待できます。


N-アセチルシステインが持つ、免疫力を高め、毛髪や爪、皮膚の形成を促進する働きもまた健康で美しい肌をサポートしてくれます。

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N-アセチルシステインの摂取方法と注意点は?


服用のポイント

N-アセチルシステインのサプリを飲む際に一緒に摂りたいのが、乳酸菌やミネラル成分です。

N-アセチルシステインはカンジダ菌やイースト菌の好物でもあります。


イースト菌が過剰にならないよう、サプリ服用時はパンやクッキーを食べ過ぎないように注意し、菌の活性化予防のため乳酸菌を摂るようにしてみてください。

また、亜鉛やマグネシウムなどの重金属排出が促されるので、体に必要なミネラルのサプリを一緒に摂るのも有効です。摂取の際には多めの水で服用してください。

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N-アセチルシステインの副作用について

ほとんど副作用の心配がないN-アセチルシステインですが、まれにアレルギーを持つ方は、吐き気、下痢、便秘が起こる可能性があります

服用を始めてから体調に異常を感じた場合、すぐに飲むのを止め、症状がひどいときには病院を受診してください。


こちらは医療行為での注意事項ですが、パウダー状のN-アセチルシステインを吸い込んだ際に、胸が締め付けられるように感じられるケースがあります。

また喘息治療のためチューブでN-アセチルシステインを気管に送る際に、気管支けいれんが起こるケースが確認されています。

妊娠中、授乳中は服用を控える

N-アセチルシステインを母体が服用すると、胎盤を通過して胎児の体内へと届きます。

これまでに、N-アセチルシステインの服用で母体や胎児に重篤な影響があったという報告はありませんが、摂取には慎重になる必要があります。


アセトアミノフェン中毒の緩和のためなど、治療で用いる場合を除いて、妊娠~授乳中の服用は止めておきましょう。

サプリメントの特徴として、服用後すぐに効果が感じられるというよりは、一定期間服用して美白効果を期待するものです。


ビタミンCとの相乗効果を意識しつつ、毎日の服用を続けてみてください。

N-アセチルシステインの体の内側からの作用と並行して、美白化粧品での外側からのケアも大切にしたいですね。


ネットの口コミサイトを参考に、気になる美白化粧品を試してみましょう。

<美白成分、N-アセチルシステインについて・まとめ>

  • システインの安定型と呼ばれ、体内で効果を発揮するアミノ酸
  • 抗酸化作用を高め、毒性のある金属を体外に排出
  • 喘息や去痰薬、中毒の緩和など医療用途は多い
  • 抗酸化やメラニン生成抑制が美白に効果的
  • 乳酸菌やミネラル分と一緒に、多めの水で服用
  • 妊娠、授乳中は服用を控える