【妊婦さんの美白ケア】妊娠中、産後のシミ対策は?


妊娠中や産後は何かと気を取られことが多いので、ある日突然シミが増えているのに気づくことがあります。

いつできたのかも分らないシミは、このまま消えなかったらどうしよう、と不安になりますね。


今回は妊娠中や産後にいつの間にか現れるシミの、原因と対策を詳しく説明します。

妊娠中・産後はシミができやすいって本当?


妊娠中はシミができやすいと言われていますが、何故なのでしょうか?

妊娠中にはどんなシミができやすく、その理由は何かをまず確認しておきましょう。

妊娠中・産後にできやすいシミは?

妊娠中・産後にできやすいシミは「妊娠性肝斑」と呼ばれるシミです。

肝斑は女性特有のシミで、30~40代にできやすく50代以降は薄くなるのが特徴ですが、妊娠中にもできることがあります。


妊娠性肝斑も通常の肝斑と症状は同じで、顔の左右対称の場所に、輪郭のはっきりしない薄い褐色のシミができます。

とくに出やすいのはほほ骨の周囲です。


また老人性色素斑(ふつうのシミの正式名)も、妊娠中・産後はできやすくなります。

以前からあったシミが目立つようになる場合と、新しいシミができる場合があります。


10代の頃にあった「そばかす」が妊娠中・産後にまた目立ってくるというケースもあります。

シミや肝斑ができやすいのはなぜ?

妊娠中・産後にシミや肝斑ができやすくなるのは、ホルモンバランスの変化が原因です。

女性ホルモンには「エストロゲン」と「プロゲステロン」がありますが、どちらも妊娠すると大量に分泌され、産後はいっきに分泌量が減ります。


乾燥で肌のバリア機能が低下すると、些細な刺激にも敏感になります。

するとメラニンの生産が過剰になり、シミや肝斑ができやすくなるのです。


妊娠中はストレスも溜まりやすくなるので、それが妊娠性肝斑の原因になることもあります。

また妊娠中はスキンケアがおろそかになりがちで、紫外線対策が不十分になるのもシミができやすくなります。

妊娠性肝斑は治りやすい?

妊娠性肝斑は、産後にホルモンバランスが元に戻ることで、2カ月ほどで薄くなるのが普通です。

しかし、人によっては中々解消せずにしつこく残ることがあります。


産後も妊娠性肝斑が薄くならないのは、妊娠中のスキンケアが適切でなかったことが主な原因です。

「自然に治るから放置してもよい」と思うのは間違いで、妊娠中から適切なスキンケアをすることで産後の回復が早くなります。


美白・美容成分、妊娠中でも使える?


妊娠中には使えないお薬がたくさんありますが、美白・美容成分は妊娠中でも使えるのでしょうか。

「ハイドロキノン」は妊娠中でも使える?

美白成分として有名なハイドロキノンは、妊娠中でも使うことができます。

ハイドロキノンにはメラニンの生成を抑制する作用と、できたメラニンを漂白する作用があります。


つまりシミができるのを予防すると同時に、できたシミを薄くする効果もあるのです。

ただし妊娠中は美容外科で使用するような高濃度のハイドロキノンではなく、配合率2%までの化粧品を選ぶようにしましょう。


ハイドロキノンが妊娠や赤ちゃんに影響を与えることはありませんが、妊娠中は肌が乾燥しやすくバリア機能が低下しているからです。

ハイドロキノンが配合されている化粧品には「医薬部外品」または「薬用化粧品」の表示があります。

「トラネキサム酸」は飲んでも良いの?

肝斑の内服薬であるトラネキサム酸は、安全性の高いお薬でホルモンにも影響を与えないので、妊娠中でも服用が可能です。

ただしトラネキサム酸はもともと止血剤として使われていた薬品で、血栓症の人は服用できません。


妊娠中も若干ですが通常より血栓ができるリスクが高くなるので、念のために服用前に医師に相談してください。

トラネキサム酸を配合した肝斑の内服薬は、日本では第一三共薬品の「トランシーノⅡ」だけです。


トランシーノⅡの服用期間は妊娠のあるなしに関わらず、8週間までと決められています。

レーザー治療は受けられる?

レーザー治療自体は胎児には影響がありませんが、皮膚科や美容外科は妊婦さんへの施術を断るケースが多いようです。

病院が妊婦さんへの施術を断る理由は、手術時の緊張やストレスが妊娠に影響を与えることを心配するからです。


また、妊娠中は術後の薬が処方できないケースがあるのも理由の1つです。

病院によっては、妊娠初期や出産前を除く安定期には手術を行なっている所もありますが、レーザ治療は術後に注意すべきことが色々あるので、妊娠中はおすすめできません。


妊娠中、産後にすべきシミ対策は?


セルフケアでは、妊娠中・産後にすべきシミ対策として何があるでしょうか?

体の外からと中からの対策を説明します。

紫外線を避ける

妊娠性肝斑もシミも対策の基本は紫外線を避けることです。

妊娠中のシミの主な原因はホルモンバランスの変化ですが、紫外線を浴びることで悪化し、治りにくくなります。


外出するときは日焼け止めだけでなく、日傘や帽子なども活用しましょう。

日焼け止めは塗っただけで安心するのではなく、汗をかいた後や一定の時間がたった後はメンテナンスすることが大切です。


また車に乗るときに紫外線を大量浴びることが多いので、UVカット仕様になっていない車にはUVカットのシールを張るなどの対策が必要です。

刺激の少ない化粧品を選んで

シミの原因となる肌への刺激は、紫外線だけではありません。

妊娠中は肌が敏感になりやすいので、なるべく刺激の少ない化粧品を選びましょう。


洗浄力の強いオイルクレンジングや角質をはがすスクラブ石けん、肌に密着するキリッドファンデーションなどは、妊娠中は避けた方が無難です。

日焼け止めもSPF値・PA値の高いものほど肌への負担も大きいので、その日の天候に合わせた適度な数値の製品を使いましょう。

シミ対策に効果的な栄養素は?

シミ対策にはビタミンCが効果的です。

ビタミンCには強い抗酸化作用があり、メラニンができるのを抑制したり、活性酸素による肌の老化を防ぐ効果もあります。


野菜に含まれるポリフェノールにも同様の効果があります。

シミができてしまったら、肌のターンオーバーを促しメラニンを排出する効果のある、ビタミンAを多く摂りましょう。


妊娠中や産後の時期はあわただしく、自分のケアを怠りがちです。

忙しい中でもなるべく自分をいたわる時間を持ち、適切なケアで美しい肌を保ちましょう。

<【妊婦さんの美白ケア】妊娠中、産後のシミ対策は?まとめ>

  • 妊娠中・産後は妊娠性肝斑などのシミができやすい
  • 妊娠中にシミができやすい原因は、ホルモンバランスの変化にある
  • 妊娠性肝斑は産後2カ月くらいで薄くなることが多いが、長引くこともある
  • 妊娠中・産後もハイドロキノンなどでの美白ケアが可能
  • 紫外線対策と刺激の少ない化粧品選びも重要