美白化粧品は要注意?!白斑の症状とその原因とは?



美容に興味のある方なら「白斑(はくはん)」被害のニュースは記憶に新しいことでしょう。肌の一部が真っ白になってしまう症状と知っていても、どんな原因でどんな場合に白斑が起こるのか、きちんと理解している方は少ないかもしれません。

美白ケアでもし白斑になってしまったらどうしよう・・・そんな不安を抱えたままでは、せっかくのケアがストレスになってしまいます。

白斑はどのような症状で、美白化粧品はどうすれば安全に使用できるか一度しっかり学んでおけば、ストレスなく前向きに美白に取り組めます。


白斑ってどんな症状?原因は?


白斑とは

健康な肌では、メラノサイトがメラニン色素を生成して周辺の皮膚細胞に渡すことで、肌の色が均一に保たれています。

何らかの原因でメラノサイトが消えたり弱くなったりして、その部分だけ色素が作り出されず、皮膚の色が部分的に白く抜け落ちてしまう状態が白斑です。斑点ができる皮膚病という意味で、白なまずと呼ばれることもあります。世界の全人口の1~2%の方に見られます。


生まれつきの遺伝子の欠損により脱色素疾患にかかっている先天的なケースと、生後何らかの影響で発生する後天的なケースとがあり、後天性で代表的なのが「尋常性(じんじょうせい)白斑」です。

白斑患者の約6割がこの尋常性白斑であると言われます。森光子さんやマイケル・ジャクソン氏といった有名人患者の存在によって、白斑を知った方も多いことでしょう。

白斑の症状について

白斑部分と正常な皮膚の境界線ははっきりしており、その形や範囲は人により様々です。白斑同士がくっついて大きくなることもあります。

白斑そのものは悪性ではありません。痛み、痒み、感染性もなく、健康に被害があるわけではありませんが、何より大きいのは心理的な負担です。

人種に関係なく起こり、肌の色が濃い方ほど白斑が目立ってしまうため、人目を気にして深刻な悩みとなってしまいます。

白斑の種類・原因・治療法



はっきりと原因は判明していないものの、遺伝性と見る説、自己免疫疾患や神経系の異常が関係しているのではないかという説などがあります。

元々自己免疫異常の起こりやすい人が皮膚に刺激を受けることで白斑が起こりやすくなると考えられ、きっかけとなる刺激として、皮膚の締めつけや摩擦、日焼け、火傷などの怪我、薬剤や化学物質の付着、感染症などがあります。


尋常性白斑は、全身に広がる「非分節型(汎発型)(A型白斑)」と、片側の神経に沿って現れる「分節型(B型白斑)」とに分けられます。

非分節型は全年代で見られ、皮脂分泌が多い部分や、刺激が加わりがちな手足、腰、腹部、こすれやすい部分の皮膚、顔、首など体中に現れ、進行すると体の左右対称に幹部が見られます。


最初は1~2cmほどの小さな斑点が数個程度で、だんだん数や面積が増えていきます。ステロイド剤や活性型ビタミンD3の塗布、紫外線療法、レーザー療法、カモフラージュメイク療法などが行われます。

分節型は小児~30歳以下の若い方に多く、数か月の短い期間で、顔や首を中心に体の片側に現れます。外用薬では効果が出にくく、紫外線療法、レーザー療法が主に行われます。1年程度で急速に進行した後は白斑の拡大が止まるため、これを待って健康な皮膚を白斑部分に移植する手術が選択されることもあります。


生まれつきの体質や日常的な日焼けは避けることが難しいですが、日頃から皮膚への強い刺激を減らしたり、白い斑点を見つけた時点ですぐに受診するといった早めの対処は可能であり、大切です。

いずれの白斑も強いストレスが一因となっているため、ストレスの軽減が治療のひとつになります。


美白化粧品は要注意?実際にあった白斑被害


美白化粧品によるトラブル

美白化粧品に含まれる化学物質が原因で、2万人近い使用者に白斑が現れるトラブルが発生しています。

また数年前には、大手化粧品会社・カネボウの美白化粧品に含まれるロドテールによって白斑被害が発生しました。この被害者は6,000人にものぼり、メーカーによる自主回収が行われ、国も関与して問題を解決しようとしています。

白斑のリスクが確認された美白成分

・ハイドロキノン
日本では、以前は医療用としてのみ使用されてきましたが、近年では配合濃度を2%以下に指定し、一般の美白化粧品に配合可能となっています。イチゴなどに含まれる天然成分ですが肌への刺激が強く、使うことで赤みが出ることがあります。

その刺激がさらに強まって白斑が出やすくなるのは、ハイドロキノン濃度が5%以上の場合です。そのため、市販の化粧品に含まれるハイドロキノンで白斑が起こる心配はありません。

ただし医療機関で高濃度の処方を受ける場合や、海外輸入の化粧品を使用する際には十分注意する必要があります。

・ロドテール
ハクサンシャクナゲから発見され、2008年には厚生労働省から有効と認められた天然の美白成分です。白斑被害が出た後の調査によって、ロドテールにメラノサイトを攻撃する作用があることが分かりました。

カネボウの白斑被害では実際に症状が出たのは使用者の2%程度です。白斑の出やすい体質の方がロドテール配合の化粧品を使ったことで、症状が出たものと考えられています。


安全な美白化粧品とは


信頼できるメーカーの化粧品を選ぶ

大手企業の商品だから大丈夫と油断せず、新しい美白成分の採用について十分に配慮を重ねている、信頼性の高いメーカーの商品かどうかを見極める必要があります。

販売実績が短い化粧品は避けて、長く愛用されている商品を選ぶことで、リスクをある程度下げることができます。

海外の美白化粧品は安易に使用しない

外国の化粧品では、日本で許可されていない美白成分が配合されている場合があります。例えば白斑発生のリスクがある塩化水銀アミド、ハイドロキノンモノベンジルエーテルなどです。

海外の方向けに開発された商品で、日本人の肌質に合わないという側面もあります。長期間使うことで、治療で消せない白斑となってしまうこともあり、安易に海外の美白化粧品を使うのは危険です。


また日頃から肌への強すぎる刺激は避け、新しいスキンケア商品を選ぶときには必ずパッチテストを行ってください。赤みや痒み、かぶれなどが出ることがあれば、すぐに使用を止めて皮膚科を受診します。

サンプルやトライアルがあるもの、安心して使える美白化粧品は、インターネットサイトで探すことができます。

<美白化粧品は要注意?!白斑の症状とその原因とは?・まとめ>

  • 肌の一部でメラニンが作り出されず皮膚が白くなる
  • 健康に影響ないが、心理的な負担が大きい
  • 分節型、非分節型で治療法が異なる
  • ハイドロキノンやロドテールで白斑のリスクが確認されている
  • 信頼できるメーカーで長く販売されているものを選ぶ
  • 海外の美白化粧品を安易に使用しない