シミ取りのレーザー治療って保険適用されない?


シミ取りといえば美白化粧品でのケアが身近ですが、皮膚科や美容外科で治療を受けるとなると、美白成分の塗布のほかレーザー治療という選択肢があります。

レーザーでのシミ取りに興味があっても、「美容目的のレーザーは保険適用されないから高額過ぎて無理」と思っていませんか?実はシミ・ホクロ除去のためのレーザーであっても、健康保険が適用されるケースもあります。

シミのレーザー治療と健康保険適用について、一般的な状況や保険適用のための条件、ホクロ除去のケースについて紹介します。


レーザー治療って保険適用されないの?


レーザー治療の始まり

シミやほくろ、そばかす、アザなどの治療にレーザーが使われるようになったのは、1990年頃のことです。それ以前は、除去のためにはメスを使用した切開手術を受けなければなりませんでした。

レーザー治療では、皮膚を切開することなく患部だけを瞬間的に蒸発させることができ、また傷跡が残りにくいことから画期的な治療法として注目され、目的に合わせた色々なレーザー機器が医療向け・美容向けに開発されています。

健康保険が効くレーザー治療もある

施術に健康保険が適用されるか否かの判断基準として、病気やけがによる障害の治療では健康保険が適用され、美容上の理由での治療では健康保険が適用されない、と定義されています。

例えば、生まれつきの病気や変形、外傷や火傷の治療、ガン切除後の乳房の再建などは健康保険が適用されますが、シワ取りや豊胸術などは適用外の自費診療となります。シミ取りのレーザー治療でも、美容目的であれば基本的には健康保険の適用外です。


病院で掲げられる診療科として形成外科が認められたのは昭和50年、美容外科は53年のことです。その後、健康保険の適応範囲は拡大されてきていると言います。

自費診療の価格については取り決めがあるわけではなく、それぞれの施設で自由に決定しています。なかには、健康保険を全く取り扱っていない自費診療のみの施設もあるため、事前に調べたり、問い合わせておくことをおすすめします。


レーザー治療で保険が効く場合もある!


健康保険が効く疾患は?

レーザー治療で保険適応が認められているのは下記の疾患であり、一般的な加齢によるシミの除去は適応外となっています。

  • 太田母斑
  • 異所性蒙古斑
  • 扁平母斑
  • 単純性血管腫
  • 外傷性色素沈着(外傷性刺青)

太田母斑とは目の周りに発生することの多いアザです。異所性蒙古斑とは生まれつきの青黒いアザで色々な場所に発生し、大人になっても薄くなりにくいのが特徴です。

扁平母斑は出生後しばらくすると発生する茶色のペタッとしたアザで、幼少期以降の治療では再発率が高くなる傾向があります。そして単純性血管腫が赤アザ、外傷性刺青は怪我の後の色素沈着を指します。

治療内容は?

太田母斑の治療について、少し詳しく見てみましょう。女性に多いアザで、左右いずれかの目の周りや額、頬に広がる青黒い色素が太田母斑です。幼少期~思春期にかけて現れてだんだん濃くなっていき、皮膚のやや深い場所にあるのが特徴です。

以前はドライアイスで低温熱傷を起こさせて取り除いていくのが主流でしたが、近年はレーザー治療を適応する場合が多く、3回以上の照射で色をかなり薄くすることが可能です。

初回のレーザー照射後は色素が反応してカサブタや水ぶくれができたりするものの、2回目以降表面の反応は減り、色素が徐々に分解・吸収されていきます。


ホクロの除去はどうなの?


ホクロ除去で健康保険が適用になるケース

大きく目立つホクロには、「これが無ければなぁ」と思ってしまいますよね。その除去施術に対し健康保険の適用が可能になるのは「ホクロに悪性腫瘍の疑いがあり、放置せず除去したほうが良いと判断される場合」です。

ホクロに似た皮膚がんの一種・メラノーマには、形が非対称で色や薄さが均一でなく、肌との境界が不明瞭で直径6mm以上といった特徴があります。


しかし、メラノーマかどうかを判断するのが難しいケースは多く、除去するかを決めるときにはあくまで「疑いがある」という状況です。保険が効くかはっきりしないなか、治療を行うかどうかを判断するのは、患者としても難しいですよね。

健康保険適用については各施設の医師にゆだねられる部分が大きく、悪性の疑いが無くても「大きさが〇mm以上、盛り上がりがあるホクロについては健康保険を適用する」といった基準を設けている場合があります。


そのほか、肥大化や出血、生活上支障があるかどうかなども判断材料とされます。診断を受け治療するかを決める際には、その施設での健康保険適用の基準や、治療代、薬代などについてしっかり確認しておきたいところです。

診断結果によってレーザー治療ではなく、メスでの切除手術が必要な場合もあります。また、炭酸ガスレーザーではホクロの皮膚細胞を破壊するために、切除後の病理検査ができないことを理由に保険適用外となります。


皮膚科であればまず健康保険の適応が可能ですが、美容外科やクリニックでは健康保険そのものを扱わない場合もあります。ホクロ除去のレーザー治療で健康保険を適応する施設は限られているため、事前に確認するようにしましょう。

ホクロ除去では、以下の3点のポイントを押さえましょう。

  • 保険適用できる病院かどうか
  • ホクロの状態
  • 施術方法

自費診療の方が安くなるケースも

例えば3万円のホクロ除去術を受け、健康保険の自己負担が3割のとき、支払う費用は9,000円です。診察料などを合わせても、約1万円でホクロを除去できることになります。

一方で、先に挙げた理由によって保険適応とならず自費診療の炭酸ガスレーザーであっても、直径3mm程度の平らなホクロであれば1つ数千円で施術できるところもあります。しかも治療は短時間で、傷跡は小さくて済みます。

悪性ではないと判断される場合、大きさや形状によっては自費診療のレーザー治療の方がお得な場合もあるということです。費用の問題だけではなく、術後のケアがしっかり受けられるかも大切です。

<シミ取りのレーザー治療って保険適用されない?・まとめ>

  • レーザーの健康保険適応は病気やけがの治療時のみ
  • 美容目的のシミ取りレーザー治療は基本的に適応外
  • 健康保険自体扱わない施設もある
  • アザや怪我によるシミのレーザーは保険が効く
  • 悪性の疑いがあるホクロのレーザーは保険OK
  • 自費診療の方が安く済むケースもある