角質培養はシミにも効果あるの?正しい方法と注意点は?



洗顔やピーリング、パックなどがもたらす肌への負担が大きすぎて、角質が薄くなり肌トラブルを招いているケースがあります。良かれと思って選んだ肌ケアが、逆に肌のバリア機能を低下させ、シミやニキビなどを招いてしまう状態です。

そのような肌の角質層を、本来の健全な厚みに戻そうとするのが「角質培養」という美容法で、出来るだけ肌を放置することで肌本来の力を取り戻すことを目的としています。

「角質培養を継続することでシミが消える」という説があります。美容業界で注目が高まっているものの、まだそれほどポピュラーではない角質培養とはどんなもので、具体的にどんな美容法なのか、注意点やシミ改善の効果について確認します。


角質培養って何?


引き算的スキンケア

健康な肌は、ダメージを受けても自然に元に戻る力を持っています。例えば紫外線の刺激で生成されたメラニンは、肌のターンオーバーによってきちんと排出できればシミにはなりません。

しかし角質が薄くなり弱った肌では、肌がダメージを受けやすいだけでなくターンオーバーが滞りがちになって、メラニンを排出できずにシミへと変わってしまいます。


肌の本来の強さを取り戻すために、スキンケアを含めて肌への刺激を最小限に抑える、いわば放置して角質細胞の成熟を待つのが、角質培養です。

美肌を意識する方が増え、化粧品やツールが豊富になったことで肌のお手入れが過剰になってしまうことがあります。このようなお手入れをいったん止めて、肌本来の力を引き出そうという考えです。

角質培養のメリット・デメリット

角質培養のメリットととして、肌の健康が戻りニキビや肌荒れが改善すること、シミを改善して美白効果が望めること、肌に艶が出ること、最小限のスキンケアなので化粧品代が抑えられることが挙げられます。

一方、好転反応で肌が荒れる場合があること、効果が感じられるまでにかなりの時間がかかること、メイクが必要な仕事の方は難しいこと、初めにノンケミカルの化粧品を揃えるコストはデメリットと言えます。


角質培養のやり方と注意点



角質培養では、角質を増やすために、今ある角質を出来るだけ取り除かないというのがベースとなります。古い角質を積極的に生まれ変わらせようとする通常の美白ケアとは、全く異なっています。

メイク~洗顔~お手入れのポイント

角質培養では、肌を擦るほど肌本来の力が失われると考え、極力メイクを控えます。仕事や都合でノーメイクが難しい場合、ファンデーションは極力薄くし、アイメイクをポイントにしましょう。

全体のメイクをしていなくても、目元がハッキリすることでメイクしたような印象を与えることができます。


洗顔のポイントはゴシゴシ擦らないこと。刺激物や化学成分が少ない石鹸、洗顔料を選び、出来るだけ角質を落とさないよう、細かい泡で転がすようにして洗います。角質培養では、ピーリング効果のある洗顔料は厳禁です。

洗顔で落ちる程度のメイクにすることで、クレンジングは極力避けます。ポイントメイクの油分が気になる場所にだけクレンジングを使いましょう。


角質培養の方針によっては、化粧水も積極的に使わないという考え方と、唯一保湿ケアはしっかり行うという考えがあります。

その場合、角質層の薄さを補えるような、セラミドなどの保湿成分が含まれた化粧水、乳液を選び、やはり刺激は最小限です。肌本来の力が戻るまで、美容液を使いたい気持ちはグッと抑えてください。


何もつけていない肌は無防備な状態なので、角質培養中の紫外線対策には充分に注意します。帽子や日傘、長袖の服や手袋などを利用し、刺激になりがちな日焼け止めクリームは控えめに使います。

生活上のポイント

新しい角質層の生成を促すよう、睡眠時間をしっかり確保し、入眠前はリラックスすることで睡眠の質を高めます。積極的に洗顔しないことから皮脂が詰まりやすくなるため、脂肪分・油分の多い食事や甘いものは控えましょう。

ストレスはホルモンバランスを乱し、皮脂分泌につながってしまいます。ストレスを溜めないように心がけ、軽い運動を習慣にすると新陳代謝が促されます。

角質培養の前に知っておきたい注意点

角質培養のお手入れはシンプルで簡単、と感じられるかもしれませんが、これまでのケアを全てリセットした肌にはいくつかの大きな変化が現れ、これに驚いてしまう方が少なくありません。

まず、洗顔やピーリングを最小限にすることで必ず発生するのが角栓です。毛穴に詰まった老廃物や汚れで、ニキビが発生することもあります。しかしここでしっかり洗顔してしまうと角質培養にならないので、気にせずに様子を見るようにします。


あまりネガティブに捉えず、肌トラブルを超えたところに新しく美しい肌が生まれてくる、というイメージを持つようにしましょう。

毛穴の皮脂詰まりが悪化してフケや赤みひどい場合、脂漏性皮膚炎にかかっているかもしれません。その場合には角質培養を中断し、皮膚科で治療を受けるようにします。

角質培養がもたらす上記のような肌の変化から考えて、もともと皮脂分泌量が多い脂性肌の方、既にニキビが悪化している方、アトピーの炎症が起きている方は、角質培養を控えたほうが安心です。まずはニキビや炎症が落ち着くのを待つようにします。


シミは消えるの?角質培養の美容効果とは


誰でもチャレンジできるシミ対策とは言えない

薄く弱くなってしまった角質を無事に培養でき、本来のターンオーバーを取り戻すことができれば、新しく美しい肌へと生まれ変わり、確かに理論上はシミも薄くなることを期待できます。

ですが角質培養は、方法論が確立されたスキンケアとは言えず、今のところ一部の方が作り上げた美肌ケアの考え方に過ぎない状態です。


誰もが安心してチャレンジできる美容法ではなく、思い込みや見よう見まねで角質培養にチャレンジすることは、先に挙げたような肌トラブルのリスクを伴います。

例えば角質培養では、角質を取らないために洗顔やクレンジングを極力控えますが、残ってしまった皮脂は酸化で腐敗していき、肌にとっては悪影響です。


また、ある程度のメイクは社会生活上必要とされ、TPOによってはノーメイクが失礼になることもあります。そんな中でメイクをせず、角栓やニキビのできた肌で出かけるのは、本人にとってもかなりのストレスになってしまうことでしょう。

相当の根気が必要な美容法

角質培養の効果が感じられるまでには、ほとんどの場合数年の時間を要します。「肌ケアを頑張っているのになかなか良くならないし、ちょっと角質培養を試してみようかな」といった軽い気持ちでは、角質培養を成功させることはできません。

数年経過してようやくシミが消えたとしても、それまでの時間は、角栓や皮脂詰まり、肌荒れといったトラブルと戦うことになります。皮膚科を受診しなければならないようなトラブルもあるかもしれませんし、人によっては生活上のストレスが大きいことでしょう。


努力をしても、角質培養で本当にシミ改善できるかどうかは自己責任です。そんなリスクを選ぶより、もう少し効率的に安心してシミを消したいというときには、美白化粧品を試してみましょう。

美白化粧品は刺激が強いのではと思うかも知れませんが、なかには低刺激で安心して使える商品もあります。ネットの口コミサイトを参考に、トライアルセットがある商品で試してみてはどうでしょうか。

<角質培養はシミにも効果あるの?正しい方法と注意点は?・まとめ>

  • スキンケアを最小限にし角質の本来の力を取り戻す
  • メイクは極力控えアイメイクをポイントに
  • 洗顔は優しく、クレンジングは控える
  • 角質培養をすると角栓や毛穴詰まりを起こす
  • 確立された美容法でない上、数年かけて取り組む必要
  • まずは美白化粧品でシミケアを試してみては?